ハリネズミ

愛するハリネズミの寿命を伸ばすには?

突然ですが質問です。

ネズミより大きく、犬や猫より小さいハリネズミの寿命はどのぐらいでしょうか?

ハリネズミ科のハリネズミはネズミやハムスターとは別の分類になります。

そのため、1、2年で死んでしまうということはありません。

犬や猫のように、10年以上生きるということもないです。

愛するハリネズミとなるべく長く一緒に過ごしたいですよね!

そのために、ハリネズミが短命になってしまう原因と、寿命を伸ばす工夫をまとめました!

そもそもハリネズミの寿命は何年?

ハリネズミは飼育下と野生では寿命も少し違ってきます。

餌が豊富で、外敵のいない飼育下の方が平均寿命が長くなるのは想像がつくと思います。

では、どのぐらいなのでしょうか?

野生のハリネズミの寿命

野生のハリネズミの平均寿命は3年と言われています。

「う~ん。ハムスターより長いけどそこまで変わらないかなぁ。」

と思った方が多いと思います。

餌や生活環境のストレスが多いため、寿命が短くなってしまうのではないかと予想されます。

飼育下のハリネズミの寿命

飼育下のハリネズミの平均寿命は3~5年と言われています。

飼育方法によっては10年も生きるという記録もあります。

飼い主さんの努力により、寿命が長い傾向にあることがわかります。

ハリネズミの年齢を人間に換算してみよう

人間の一生を90歳、ハリネズミの一生を5歳として計算します。

生後6週間のハリネズミは、人間の2歳

生後6ヶ月のハリネズミは、人間の9歳

生後1歳のハリネズミは、人間の18歳

生後3歳のハリネズミは、人間の54歳

生後5歳のハリネズミは、人間の90歳

つまり、ハリネズミの1日は人間の18日に相当します。

成長も老化もすごいスピードで行われることがわかります。

回し車を1時間回すと、人間でいうと18時間も運動し続けていることになります!

衝撃の運動量!

ハリネズミが短命になってしまう原因

ハリネズミが短命になる原因は、人間による要因が多いです。

その中でも主なものを見ていきましょう。

ストレスがかかる飼育環境

  • 騒音があり落ち着いた環境ではない
  • 温度湿度管理が適切ではない
  • 昼間も夜間も明るい
  • 飼育スペースが過剰に狭い
  • 運動不足
  • 水飲み場を変える頻度が少ない

といった飼育環境で飼育するとハリネズミにストレスがかかります。

ストレスによって病気を引き起こしたり、体調不良になってしまう可能性があります。

そのため、短命になってしまいます。

ストレスについての詳しい記事

病気

ハリネズミにも様々な病気があります。

ダニ、アレルギー、皮膚病、ハリネズミふらつき症候群、歯周病…etc

といったように様々な病気になってしまう可能性があります。

治療が困難な場合、短命になってしまいます。

病気のまとめ記事

肥満

高脂肪食、運動不足による肥満は、短命の原因です。

というのも、本来動物は満腹になるまでご飯を食べません。

そのため、エネルギーを摂取しすぎると代謝が追いつかず、肥満になります。

肥満になると、体内のバランスが崩れ色々なところに不調が現れる可能性が出てきます。

ハリネズミも人間と同じように肥満という基礎疾患から様々な病気が生じてきます。

肥満にならないための記事

ハリネズミの寿命を延ばす工夫は?

ハリネズミと過ごす時間を長くするためには、飼い主さんによる管理が必要不可欠となってきます。

具体的には、どのようなことを気にすれば良いのでしょうか?

餌を工夫する

ハリネズミは本来、昆虫が主食です。

そのため、飼育下のハリネズミにオススメな餌は、高タンパクで低脂肪の餌です。

餌についての詳しい記事

ハリネズミ専用フードは大体この仕様になっていますので大丈夫です。

キャットフードやフェレットフードは、脂肪が多く含まれているので、与えすぎると肥満を引き起こします。

餌のやり方も工夫しましょう。

餌の量を規定量より少し少なめに与えることがおすすめです。

腹八分目で留めておくことで、肥満防止と偏食防止になります。

偏食についての詳しい記事

生活環境をよくする

落ち着いた睡眠、刺激の少ない環境を作ってあげましょう。

具体的には、

  • 騒音の少ない部屋にケージを設置する
  • スキンシップは決められた時間に行う
  • 飼い主の匂いを早めに慣れさせる

といった工夫が必要です。

運動を適切量させる

ケージ内に回し車の設置

夜中にハリネズミは動き回ります。

そのため、ケージ内に大きい回し車を置くことで、運動不足を解消させます。

回し車の詳しい記事

部屋んぽをさせる

部屋んぽを楽しませましょう。

例えば、部屋のどこかにハリネズミの好きなミルワームなどのおやつを置きます。

その匂いを元にハリネズミにお部屋を探検させます。

ただ部屋を歩かせるだけではなく、餌探しという楽しみを追加することで部屋んぽを楽しいものと認識させましょう。

部屋んぽについての記事

歯周病の予防をする

歯周病から炎症を起こし、病気になることがあります。

柔らかいペレットや糖質の多い餌を用いている場合に、歯周病(虫歯)になりやすいです。

歯周病は、硬いペレット、糖質の含んでない餌を用いることで予防できます。

硬い餌は、歯の表面を磨いてくれる歯ブラシのような働きをします。

そのため、たまには餌はふやかさずにあげることも重要になってきます。

歯周病についての詳しい記事

性ホルモンの乱れによる病気を防ぐ

特にメスのハリネズミに起こりやすいです。

ホルモンバランスの崩れによって、卵巣や子宮の病気、腫瘍が発症します。

手術などが必要になることもあり、治療が大変です。

そのため、ホルモンバランスの崩れを起こさないように飼育する必要があります。

具体的には、生活リズムを整えてあげることが挙げられます。

昼は明るく、夜は暗く。

当たり前のことですが、ホルモンバランスをうまく保つには必要です。

[獣医師監修]ハリネズミのメスの生殖器の病気の原因・症状・診断方法・治療方法

まとめ

ハリネズミは短命ですが、飼い主さんの工夫ひとつで寿命を延ばしてあげることができます。

少しでも楽しいハリネズミライフを送れるように生活環境などの基本的な部分から、気をつけてあげましょう!