ハリネズミ

ハリネズミアレルギーの詳しい症状や実際の体験談!!

ハリネズミアレルギーとの付き合い方。

「ハリネズミを飼いたいけど、犬や猫にアレルギーがあるから不安」

「ハリネズミを飼い始めたら咳やくしゃみが出始めた!」

という方に向けたハリネズミアレルギーとの付き合い方をご紹介します。

私自身、ハリネズミ飼育6ヶ月でアレルギーが発症し、その後2年間ハリネズミと共に過ごしてきました。

その実際の体験に沿って書いていきます。

ハリネズミアレルギーの症状

まずはどのような症状が出るのかをみていきましょう。

発症するとなかなかツラいです。

ハリネズミアレルギーの臨床的症状

基本的な症状は、他の動物アレルギーと同じです。

①蕁麻疹

ハリネズミのハリやふけ、体液が付着した皮膚にブツブツができます。

かゆみも伴うことが多く、掻くと赤みが広がっていきます。

②くしゃみや咳

ハリネズミの成分が気道に入ることで粘膜が刺激されて生じます。

くしゃみや咳ならまだ我慢できますが呼吸苦になる場合もあります。

③鼻水

鼻水は鼻の粘膜が刺激されて出てきます。

アレルギー性の鼻水なので水っぽい透明でサラサラな鼻水が出ます。

黄色く濁った鼻水は炎症反応です。

ハリネズミを触ってて一時的に出た場合は風邪などを疑いましょう。

アレルギーじゃない場合がありますので…。

④目や喉のかゆみや腫れ

目や喉の粘膜が刺激されて起こります。

⑤気道の閉塞による呼吸苦

気道粘膜が腫れることによって空気の通り道が狭くなります。

その結果、呼吸がしづらくなります。

「ヒューヒュー」と喘息の時のような呼吸音が聞こえます。

⑥アナフィラキシー

これらの症状が複数発症し、血圧が低下してきたらアナフィラキシーを疑います。

最悪の場合心停止に至るので、病院を受診して薬をもらいましょう。

ハリネズミアレルギーのタイミング

ハリネズミのアレルギーはどのようなタイミングで発症するのでしょうか?

①ハリネズミを触った時

触れた場所が蕁麻疹になったり痒くなります。

アレルギーのない人でも、針が刺さる刺激で一瞬皮膚が赤く痒くなる時があります。

アレルギーと皮膚刺激のみとの区別が重要です。

②ハリネズミを部屋んぽさせた時

ハリネズミの体毛やふけが落ちることでアレルギーが発症します。

走り回ることでその物質が空中に拡散されてしまうのも要因です。

③ケージを掃除した時

ケージを掃除した際のフンや尿が空中に拡散されることで発症します。

④夜間ハリネズミが活動しているとき

ハリネズミが活動している時に抜け毛やふけが多くなります。

そのケージ内で走り回ることで、アレルギー物質が空中に舞ってしまいます。

ハリネズミアレルギーの検査ってあるの?

ハリネズミアレルギーの血液検査はありません。

ネズミやハムスターの検査項目はありますが、ハリネズミと生物学的分類が違うため、検査をしても厳密には異なります。

検査でアレルギーと診断されることはないですが、問診で診断することができます。

問診内容は以下の通りです。

  • 具体的な症状
  • 症状が出るタイミング
  • 症状が良くなったり悪くなったりするタイミング
  • 症状の程度
  • いつから症状が出てどのぐらい続いているか

実際の問診ではこのようなことから判断します。

この動物アレルギーがある方は要注意!

ハリネズミにアレルギー症状が出るということは他の”毛のある動物”でもアレルギーが出やすい場合が多いです。

この動物アレルギーだから、絶対にハリネズミアレルギーがある!とは断言できませんが、参考程度に頭に入れておいてください。

下記が動物で検査可能なアレルゲン一覧です。

(検査項目にハリネズミはありません)

  • アヒル羽毛
  • 犬皮屑(☆)
  • 牛皮屑
  • 馬皮屑
  • 家兎上皮(☆)
  • ガチョウ羽毛
  • セキセイインコのふん(☆)
  • セキセイインコ羽毛(☆)
  • 猫皮屑(☆)
  • ニワトリ羽毛
  • ハトのふん
  • ハムスター上皮(☆)
  • 羊上皮
  • 豚上皮
  • マウス(☆)
  • モルモット上皮(☆)
  • ヤギ上皮
  • ラット(☆)

特に☆マークのアレルギーがある人はハリネズミアレルギーもあるかもしれないので注意しましょう!

(☆は僕が実際にアレルギー検査で陽性と判断された動物です)

ハリネズミアレルギーとうまく付き合っていくには?

飼育してからハリネズミアレルギーが発覚した場合、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

自分の行なっていた対策をご紹介します。

ハリネズミと触れ合った後すぐに手洗い

接触してもすぐに手洗いをすることで、自分の皮膚からハリネズミの毛やふけを落とします。

アレルギー反応が起こる前に洗い流す作戦です。

ケージの近くに空気清浄機

ケージから出るホコリをすぐに空気清浄機で浄化します。

空気中に舞うハリネズミのふけによって咳やくしゃみなどの症状が出るのを防ぐためです。

掃除の際はマスク&手袋

ハリネズミのフンやふけに触れないようにする対策です。

アレルギー症状は、毛よりもふけによって強く引き起こされる傾向にあるので、ハリネズミアレルギーのある方は徹底しましょう。

ケージの砂交換は外で行う

換気状況の良いところで掃除するようにしましょう。

部屋の中で砂交換すると、ホコリが部屋に残ってしまうからです。

なるべく部屋の中のアレルゲンを少なくする工夫です。

砂交換や床材の交換の頻度を高める

ハリネズミは砂浴びをしてふけや体の汚れを落とします。

また、床材にはたくさんの毛やふけがたまり、アレルギーを引き起こす物質の温床となってしまいます。

それらの交換頻度を高めることでなるべく清潔な環境を長引かせます。

部屋んぽの後は掃除機をかける

部屋んぽの後は掃除機をかけて綺麗にしましょう。

アレルゲンが無駄に部屋中に撒き散らかされるのを防ぐためです。

ケージのケージを作成する

冬、温度管理のために、ハリネズミをリビングで飼育しなければならない時にケージのケージを作りました。

ハリネズミのケージを、金属ラックにビニールのカーテンをした簡易ケージで囲います。

温度管理も効率よくできて、ハリネズミの毛やふけも部屋に散らばることも少ないので快適でした。

ケージを自分の生活空間から遠いところに設置する

冬場は、以上のようにケージのケージを作成して過ごしていましたが、夏場はどうするか。

夏場は、玄関や自分の使わない部屋、部屋の片隅などにケージを設置していました。

それらの中から、ハリネズミにとって涼しくて落ち着いて過ごせる環境を選んであげると良いです。

まとめ

ハリネズミアレルギーは正直ツラいです。

ですが付き合い方を変えることでうまく共存することも可能です。

無理をしない程度に、ハリネズミとアレルギーと付き合っていきましょう。