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うさぎの血尿は病気のサインかもしれません!見逃さないように注意

うさぎから血尿が出たら飼い主の方は、驚きと不安に感じると思います。

そんな状態になったときに、慌てずに対応できるように知識と対策をご紹介します。

うさぎを飼っている方から、これから飼う予定の飼い主の方に役に立つ情報をまとめました。

うさぎの血尿は病気のサインかもしれません‼

結論からお伝えすると、病気を抱えている可能性が高いです。

どんな病気の可能性があるかというと、膀胱炎・尿石症・子宮疾患などが考えられます。

それらの病気の症状に、血尿があります。

血尿の見分け方や血尿の原因である病気について順番にご説明します。

うさぎの血尿は見分けられるの?

動物の専門家ではない飼い主の方には、血尿を見分けるのが難しいです。

血尿のように赤い尿が出る場合もあり、うさぎが元気な様子でも動物病院に連れて行って診てもらいましょう。

その方法が確実に判明するので、飼い主の方にとって助かると思います。

血尿を見分ける方法が全くないわけではありません。

その方法は、尿試験紙を使うことで血尿なのか、ただ赤い尿なのか判断することができます。

試験紙の色が黄色から緑色になると血尿の証拠です。

しかし、尿試験紙を持っている方は少ないと思います。

無ければ動物病院に行きましょう。血尿を持って行った方が良いです。

検査に必要になるかもしれませんし、確認してもらったほうが良いと思います。

うさぎの血尿の原因と予防策は?

先ほど紹介した3つの病気を中心に説明していきます。

オスの場合は、膀胱炎と尿石症が考えられます。

また、高齢のメスうさぎであれば子宮疾患の可能性が高いです。

これらの病気についてまとめましたので、予防の参考にしていただけたらと思います。

尿石症について

尿石症とは、尿路である腎臓・膀胱・尿管・尿道に結石ができる病気です。

結石ができた場所によって呼び方が変わります。

腎臓であれば腎臓結石・膀胱結石・尿管結石・尿道結石です。

結石は数ミリものもから数センチの大きいものもあります。

小さいサイズであれば自然と排泄することができます。

原因

うさぎは尿中のカルシウムの排泄量が40~60%と多く、犬や猫は2%なので、比較すると高いですね。

そのためカルシウムが膀胱内に蓄積されやすく、それが固まることで結石が体の中で作られるのです。

カルシウムの多い食事と飲料水が少ないことが原因となり、上手く結石を排泄することができなくなるので尿石症になります。

この病気は尿道が長いオスのほうが詰まりやすくなっており、メスよりも重症化しやすいです。

予防

予防対策は、結石の原因であるカルシウムを摂取しすぎないことです。

このカルシウムが多く含まれている食糧は、小松菜・大根の葉・チンゲンサイに多く含まれています。

チモシー牧草とペレットだけでも必要な栄養は摂取できます。

また、飲む水の量を把握することも大切です。

飲む量が減ると尿量も減ってしまい、カルシウムが上手く排泄できずに尿石症の原因になってしまいます。

水分を摂取するボトルに目盛りがついていると、飲んでいる量を把握することができますので工夫してみてください。

膀胱炎について

膀胱炎の症状は、尿路から出血したことによって血尿が見られたり、頻尿や膿を含んだ尿が出たりすることもあります。

うさぎの尿は正常でも赤色に濁った色になる場合もあるので、膀胱炎の判断が難しいとされています。

うさぎの尿の匂いが変化したり、水を頻繁に飲むようになった。また、食欲不振などの症状が出ることもあります。

原因

原因は膀胱内に侵入した細菌が原因となり、膀胱で炎症が起きる場合があります。

また、膀胱内で作られた結石によって膀胱が傷つけられて、そこに細菌が感染することで膀胱炎を引き起こすこともあります。

予防

予防方法は、飼育環境を清潔に保つことです。

膀胱は細菌感染の可能性があり、排尿量が減ることで細菌を流すことができず悪化するといわれています。

尿石症と同じく水分摂取量を把握しておくことが大切です。

子宮疾患について

子宮疾患はメスのうさぎが罹りやすい病気です。

5才以上のメスのうさぎの子宮には、病気にかかる可能性が高くなっています。

具体的な病気は、子宮腺がん・子宮内膜炎・子宮水腫・子宮筋腫などが挙げられます。

原因

野生のメスのうさぎは、常に発情と妊娠を繰り返しています。

しかし、ペットのうさぎは妊娠と出産をほとんどしませんので、ホルモンバランスが崩れてしまうことから、子宮疾患の原因と考えられています。

予防

予防対策は避妊手術をすることです。

長生きをしているうさぎは、オスと避妊手術を受けたメスのうさぎです。

うさぎの避妊手術は犬と猫と比較するとまだ一般的ではないですが、将来的に子宮疾患になる確率はかなり高いので、うさぎが辛い思いをしないためにも手術を受けることを個人的にはおすすめします。

治療費

避妊手術の費用は約4万~です。

歳を取ってからの手術は難易度も上がりますので、値段が高くなります。

生後6ヵ月~12ヵ月の間に手術をするのが良い時期です。

うさぎの避妊手術についての詳しい記事

まとめ

  • 血尿は病気のサインの可能性があります。
  • 血尿を見分けるのは難しいです。
  • 病院に行くことをおすすめします。
  • オスは尿石症と膀胱炎が考えられます。
  • 高齢のメスの場合は子宮疾患の可能性が高いです。
  • 尿石症はカルシウムの摂取量に注意。
  • 膀胱炎は水の摂取量が大切。
  • 子宮疾患は避妊手術で予防できる。

うさぎの血尿についてご説明しました。

血尿は病気のサインかもしれませんので、見逃さないように知識を身につけておきましょう。

予防方法を知っているのと、知っていないのでは大きな違いがあります。

うさぎと飼い主の方が安心して過ごせるように、日頃からの食生活を気をつけてあげてください。