うさぎ

うさぎの避妊手術についてどう考えていますか?重要性をお伝えします

うさぎの避妊手術で迷われていませんか?

小動物を手術してもらうのは、心配なイメージが強いですよね。

うさぎが手術に耐えられるのか不安な気持ちも理解できます。

そんな不安を抱えている飼い主の方に、うさぎを飼っていた経験がある私の話を、聞いていただきたいと思い記事にまとめました。

今回の記事ではうさぎの避妊手術の重要性を知っていただきたいです。

少し重い話も含まれていますが、実体験を含めてご説明していきます。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

うさぎの避妊手術についてどう考えていますか?

結論からお伝えすると、避妊手術を受けることをおすすめします。

なぜなら、うさぎのメスの死亡原因が子宮疾患によるものが多いからです。

私のうさぎも子宮疾患によって亡くなりました。

その病気に気づいたときには8才の高齢でしたので、手術を受けさせることもできない状態でした。

避妊手術は犬や猫を飼われている人には一般的な手術です。

ですが、うさぎの場合はまだ一般的な手術ではありません。

エキゾチック専門の病院が少ないことも原因ではありますが、うさぎの手術ができる獣医が少ないのが現状です。

私も避妊手術について説明を受けたことが無いので、避妊手術をしたほうが良いことを知りませんでした。

もし避妊手術について説明を受けていたとしたら、手術をしたかは正直悩んだと思います。

今はインターネットが普及しているので、情報を集めることができます。

不安に感じる点があったら調べて、納得したうえで手術をするか選択していただきたいです。

また、うさぎを飼う機会があるとしたら避妊手術を受ける選択を私はします。

その理由をこれからメリット・デメリットを含めて順番にご説明していきます。

うさぎの子宮疾患の病気について

子宮の病気といっても、さまざまな種類があります。

  • 子宮腺腫
  • 子宮腺がん
  • 子宮筋腫
  • 子宮水腫

など

これらの病気に気づく症状は、血尿です。

血尿といっても、尿の中に血が少し混じっていることから、尿自体が真っ赤な場合もあります。

動物の専門家でない飼い主の方では、病気なのか判断ができませんので病院で診てもらいましょう。

その際に、血尿を持っていくか写真を撮って持って行ったほうが良いです。

うさぎの避妊手術について

避妊手術のメリット

子宮疾患の病気を防ぐことができる

6才のうさぎの6~7割には子宮疾患を抱えています。

それぐらい高い割合で、病気を発症するので他人事ではありません。

もしかしたら、飼っているうさぎも病気になるかもしれないと考えなくてはなりません。

子宮疾患は見た目では分かりにくく、うさぎも元気そうにしているので飼い主の方は気づきにくいです。

症状に気づいたときには既に進行しており、手が付けられない状態の可能性もあります。

ストレスを軽減できる

メスのうさぎはホルモンバランスを、妊娠と出産をすることで保っています。

しかし、野生のうさぎとは違い飼われているうさぎは、妊娠をしませんのでバランスが崩れてしまいます。

ホルモンバランスが崩れてしまうのは、うさぎにとってストレスになります。

そうならないために、避妊手術をすることでストレスを減らすことができます。

飼い主の方とコミュニケーションが取りやすくなる

避妊手術をすることで、メスのうさぎの縄張り意識や偽妊娠が無くなるので、うさぎが攻撃的な行動をしなくなります。

うさぎと飼い主の方のお互いにとってストレスが無くなり、コミュニケーションがとりやすくなります。

避妊手術のデメリット

安全性について

うさぎの避妊手術は、犬や猫と比較すると組織が脆いため神経を使う手術です。

また、麻酔に関しても管理が難しい場合があり、死亡率は1.39%というデータもあります。

犬は0.17%、猫は0.24%です。この点が、避妊手術反対の方が気になる部分だと思います。

時代とともに手術の成功率も代わり、道具や麻酔も進化していますので成功率は段々と上がってきていると考えられます。

手術をするのであれば、エキゾチック専門病院で手術をしてもらいましょう。

人間と同じくどんな手術であっても100%成功すると言い切れる手術はないと思います。

危険性もつきものですから、もしものことも考えて選択しなくてはなりません。

手術後の注意点

避妊手術後はうさぎ自身にストレスが無くなるので、代謝が下がることで体重が増えやすくなります。

ペレットと生野菜の量を減らして、牧草中心の食生活を意識しましょう。

いつ避妊手術を受けたほうが良いの?

生後6ヵ月~12ヵ月の間に、避妊手術を受けることをおすすめします。

それ以降でも手術をすることは可能ですが難易度が上がります。

具体的には、脂肪の量が増えたり術後の回復が遅くなったり、傷口を大きく切らないといけなくなったりもします。

そうならないために、早めの期間に手術するようにしましょう。

どんな手術をするの?

全身麻酔をして傷口は4センチほど開けて、左右の卵巣と子宮を取ります。

縫合は特殊な糸を使い抜糸の必要がない場合もあります。

去勢とは違い時間が少しかかりますが、日帰りで行うことができます。

うさぎの去勢手術について

オスのうさぎは、子孫を残そうとする本能からストレスを受けています。

ストレスから問題行動として、尿スプレー行為マーキングをします。

飼い主の方への攻撃性も増し、将来的には精巣の病気になる可能性もあります。

去勢手術のメリット

穏やかな性格になる

発情のストレスが無くなることで、性格が穏やかになりコミュニケーションが取りやすくなります。

尿スプレー行為マーキングを抑制できる

尿スプレー行為で、色んな場所にマーキングする心配を抑制できます。

飼い主の方にとっても助かると思います。

精巣の病気を予防することができる

避妊手術と同じく将来的に発生するかもしれない病気を予防することができます。

去勢手術のデメリット

避妊手術と同じデメリットです。

  • 手術と全身麻酔によるリスクがあること
  • 術後は太りやすくなるため、食事管理について気をつけること

どんな手術をするの?

全身麻酔をして左右の精巣を取ります。

避妊手術よりも短時間で終わり、日帰りで済みます。

手術の費用はどれくらい?

メスのうさぎ

約4万円~

去勢手術よりも難しく時間がかかるため値段に差が出ます。

オスのうさぎ

約2万円~

避妊手術よりも短時間で終わる手術です。

保険については、避妊手術と去勢手術は病気や怪我ではないため適応外です。

治療の一環として摘出した場合は、病気なので適応になります。

まとめ

  • 避妊手術の重要性について知っていただきたい。
  • メスの死亡率は子宮疾患によるものが多い。
  • うさぎの避妊手術はまだ一般的ではない。
  • 原因はエキゾチック専門動物病院が少ないから。
  • 避妊手術をすることで病気を防ぐことができます。
  • ホルモンバランスによるストレスを軽減できます。
  • ストレスが無くなることで、コミュニケーションが取りやすくなります。
  • 犬や猫と比較すると手術と麻酔による死亡率が少し高いです。
  • 生後6ヵ月~12ヵ月の間に避妊手術をおすすめします。
  • 金額は4万円~が多く見られます。
  • 日帰りで行うことが可能です。

うさぎの避妊手術についてご説明しました。参考になりましたでしょうか?

手術と麻酔による死亡率はないわけではありませんが、将来的に子宮疾患によって亡くなる確率の方が高いです。

少しでも長く飼い主の方とうさぎが一緒に暮らせるように、1つの選択肢として、避妊手術を受けるという選択についても考えてみていただきたいです。