うさぎの病気について飼い始めたばかりの飼い主さんは、知らないことが多いと思います。
私も病気の知識が全くなくて飼い始めてから学びました。
その知識を今回に記事にまとめましたので、病気について知るきっかけにしていただけたらと思います。
今回の記事を読むことで、うさぎの病気について簡単な知識を蓄えられます。また、病院に行くべきか悩むことを減らすこともできます。
最後まで読んで一緒に学んでいきましょう。
Contents
うさぎの病気をどのくらい知っていますか?
結論からお伝えして、すべての病気を覚える必要はありません。
私たちは獣医さんではありませんので、病気の詳しいことまで把握するのは難しいです。
この記事で覚えていただきたいのは、うさぎが伝えようとしているサインに気づいていただくために、症状について把握しておきましょう。
体の部位ごとにかかりやすい病気をご説明していきます。
気になる点から見ていただいても大丈夫です。書き込まれている内容は、飼い主の方が知りたいと思う病気の症状・原因・治療・予防の4点に絞りました。
目の病気について
結膜炎
目の病気の中で最もかかりやすいのが結膜炎です。
症状は、目やに・充血・涙がでます。
原因として考えられるのは、細菌感染・外傷・異物混入です。そのままにしておくと、緑内障などの病気も併発してしまいます。
その中でもパスツレラ菌による細菌感染は、一度感染すると完全に排除することができません。
結膜炎を繰り返す可能性があるので、動物病院で早め治療してもらいましょう。
白内障
目の水晶体という部分が白く濁ってしまい、最終的には失明してしまう病気です。
原因は、高齢によるものから遺伝性のものとも考えられます。
治療法は、白内障の初期であれば進行を遅らせることができますが、一度発症してしまうと完治することはできません。
眼窩膿瘍(がんかのうよう)
不正咬合などの歯は原因となり、口の中に炎症ができ膿が溜まってしまいます。
その膿が眼球を圧迫してしまい目が飛び出てしまう病気です。
治療方法は抗生物質を投与して、膿を摘出します。
原因が歯にかかわることであれば、歯の治療も必要になってきます。
耳の病気について
中耳炎
中耳炎の症状は耳や首をよく振るうようになります。
原因は、耳に細菌が感染することで膿ができてしまい、悪い場合は鼓膜が破れることもあります。感染する細菌はパスツレラ菌が多いです。
中耳炎をそのままにしておくと、斜頸を併発してしまうこともあります。
定期的に病院に健診を受けに行き早期発見につなげることが大切です。
歯の病気について
不正咬合
歯が伸びすぎてしまったり、ケージを噛んで折れてしまったりすることで起きる歯の病気です。
症状は、痛くてエサが食べられなくなります。他の病気である鬱滞などの原因にも含まれています。
治療は歯が伸びていたら削るなどの対処がされます。
予防としては、歯が伸びないように牧草をしっかり食べさせることと、定期的に健診に行って歯の長さを確認してもらいましょう。
鼻の病気について
スナッフル
スナッフルは、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・息が荒いなどの症状のことです。
原因はパスツレラ菌が鼻に感染することで起きます。うさぎが口に保菌している菌なので、完全に取り除くことはできません。
病院に行って症状を和らげるお薬をもらいましょう。
このパスツレラ菌は人間にも感染する菌ですので、飼い主さんも予防対策をしっかり行いましょう。
皮膚の病気について
ツメダニ症
原因はウサギツメダニに感染することで痒み・フケ・脱毛の症状が現れます。
この皮膚病はうさぎを多頭飼いしていると、他のうさぎにも移ってしまうので気をつけなくてはいけません。
病院で検査を受けてツメダニが発見されると殺ダニ剤を投与されます。
しかし、1度では効果がありませんので、2~3回の投与が必要になります。
湿性皮膚炎
皮膚が濡れた状態が続くことで菌が繁殖してしまい、脱毛・発赤・ただれ・かさぶたなどの症状が現れます。
顔に現れることがあり、涙や目やに鼻水で濡れた状態も良くありません。
乾燥させてから、抗生物質などの治療を行います。
うさぎを湿気たまま生活させないように対策が必要です。
顔に症状が現れているときは、他の病気の可能性もありますので、続くようでしたら病院に行きましょう。
首の病気について
斜頸(しゃけい)
斜頸とは、首が左右どちらかに傾いてしまう状態のことです。
原因は、細菌感染した中耳炎・エンセファリトゾーンという寄生虫・外傷などがあげられます。
治療は病院で症状によって抗生剤やステロイドが投与されます。
しかし、治療をしても後遺症が残ることがあります。早めに病院に行くことが肝心です。
消化器官の病気について
毛球症
うさぎが自分でグルーミングをした際に、大量の毛を飲み込んでしまいお腹の中で溜まり体調を崩してしまいます。
症状は、食欲の低下やフンの量が少なくなります。治療は軽度であれば、毛球除去剤を使い解消してあげることができます。
予防としては、飼い主さんが定期的にグルーミングをしてあげることです。
換毛期は特に徹底的にしてあげましょう。
また、牧草をたくさん食べさせることで胃腸を活発的に動かしてくれるので、毛を飲み込んでも溜まらなくなります。
鬱滞
鬱滞は胃腸の働きが悪くなり、お腹の中にあるものを消化することができずに詰まってしまいます。
その原因は、繊維不足・ストレス・グルテンの摂取・運動不足・不正咬合があげられます。
症状としては、食欲の低下やフンが小さい、うずくまって動くことができないことが起きます。
治療は胃腸の動きを促進させる薬の使用から、重症の場合は手術が必要です。
予防するためには、牧草をしっかり食べて水分を取り定期健診に行くことをおすすめします。
盲腸便
盲腸便はフンの粒が集まった水分を含んだ便です。
盲腸便はうさぎに必要な栄養が含まれているので、食糞とも呼ばれています。
普段はうさぎが肛門から直接食べてしまうので見かけることは少ないです。
しかし、うさぎが体調を崩していると、盲腸便を食べなくなります。食べないことが続いたら病院に行きましょう。
下痢
水分を含んでべちょとしたものが下痢です。
原因として考えられるのは、菌や寄生虫に感染している・病気を抱えている・ストレス・食事の問題です。
改善方法は、牧草を終身とした食生活を心がけてストレスを与えないことです。
繰り返し下痢が続くようでしたら病院で見てもらったほうが良いです。
泌尿器の病気について
膀胱炎
膀胱炎は血尿や尿が少ない、トイレに行く回数が多くなるなどの症状が現れます。
原因は、膀胱内に細菌が感染し炎症を起こす場合から、結石によって膀胱が傷つくことで感染する場合もあります。
清潔な飼育環境を心がけましょう。
膀胱は細菌に感染しやすいので、水分管理を行い清潔な水を飲み細菌を押し流すようにし、尿の変化を観察するようにしてください。
病院に行く場合は、尿を持っていくと検査がしやすくなります。
手足の病気について
ソアホック
足の裏の毛が摩擦によって抜けてしまい、その部分の皮膚が炎症を起こして潰瘍になる状態のことです。
状態がひどくなると、皮膚が赤くなってしまい痛みも出てきます。
換毛期には毛が薄くなりやすいので、気にかけてあげる必要があります。
原因は、床材が固いことやケージの中が清潔でないことなどが考えられます。床材や飼育環境を見直して、足に優しい環境作りをしてあげてください。
まとめ
うさぎの15種類の病気について簡単にご説明しました。
全てを覚えることは大変なので、うさぎがいつもと違う変化があったときに、この記事を思い出していただけると幸いです。
うさぎが健康で長生きできるように普段の生活から支えてあげてください。