フクロモモンガ

フクロモモンガはストレスに弱い?

フクロモモンガをこれから飼おうと思っている方の中に、

「フクロモモンガはストレスに弱そう…。」

「すぐ病気になってしまいそう…。」と不安を抱ええている人が多いです。

フクロモモンガは生き物ですし、決して安価な動物ではないので飼育するならしっかり準備をして飼育に臨みたいですよね!

簡単に死なせないためにも、今回は、フクロモモンガのストレスの要因を考え、その解決法についてまとめました!

フクロモモンガのストレスの要因

フクロモモンガは様々なことをストレスに感じます。

自分の飼育環境に当てはまっていないかチェックしましょう。

温度ストレス

フクロモモンガの飼育適温は、23℃~28℃です。

23~25℃ほどの低温で飼育すると調子がいいというブリーダーさんの記事があったので、それぐらいがいいでしょう。

フクロモモンガは冬眠や夏眠をしません。

そのため、温度が低いと低体温症に、温度が高いと熱中症になってしまいます。

ケージ内の汚染

ケージ内の汚染はフクロモモンガにとってもストレスです。

適度な糞の除去、毎日の水の交換、をメインにケージ掃除を行いましょう。

おしっこはフクロモモンガにとってマーキングの証なのでそんなに気にしなくて良いです。

運動不足

野生のフクロモモンガは餌を得るために木々を飛び回ります。

それぐらい運動する動物なのです。

ケージの中で終生飼育していたり、ケージが狭すぎたりするとストレスになってしまいます。

日照時間ストレス

フクロモモンガは夜行性です。

しかし、一日の中で光の明暗の差は必要です。

昼は太陽が明るく、夜も電気が明るく24時間眩しい!とか、24時間ずっと暗い!という環境はフクロモモンガにとって体内リズムをうまく作れない要因になってしまうので、ストレスになります。

餌の内容

フクロモモンガは、いろいろなものを食べる雑食性です。

市販のフクロモモンガフードに栄養分がたくさん含まれていますが、それだけを使い続けるとフクロモモンガも味に飽きてしまい、食事に対するストレスになってしまいます。

他のフクロモモンガとの関係性

多頭飼いしている場合フクロモモンガ同士の相性がストレスになる可能性があります。

フクロモモンガにも個性があり、優しい子、喧嘩っ早い子など様々です。

仲悪そうにしている場合は、別居するなどの対策が必要です。

フクロモモンガのストレスによる病気

フクロモモンガはストレスにより自咬症になってしまう可能性があります。

自咬症について詳しくみていきましょう。

自分自身を傷つける?

自咬症とは、自分自身を噛んでしまい傷つける行為のことを指します。

フクロモモンガの病気の1~2割を占めるぐらい頻度の高い病気です。

自咬症は感染症や外傷といった二次的な問題を引き起こします。

自咬症の原因

自咬症の原因は主に精神的ストレスや、小さな傷口のストレスから始まります。

気になる部分を毛づくろいしていたら、そのうち噛んでしまい、自咬症に発展していきます。

また、環境に対するストレスによっても自傷行為行う可能性があるようです。

自咬症の治療

自咬症の治療は状態によって様々です。

おおむは、自傷によってできた外傷の治療を行います。

そのため、止血、消毒、縫合、抗生剤、鎮痛剤の投与がメインです。

外傷の治療後は、自咬症に至った原因ストレスを排除することが必要になります。

フクロモモンガをノンストレスで健康に飼育する方法

フクロモモンガはストレスに弱い動物であることがわかりました。

(寂しさにも少し弱い部分があります。)

どのように飼育するとストレスなく生活できるのでしょうか?

フクロモモンガの生態を理解する

まずは、フクロモモンガについて理解を深めましょう。

夜行性で、雑食性で、運動大好きで、ハーレムを形成して生活してて、鳴き声でコミュニケーションをとって…。

生態の特徴はたくさんあるのでぜひ調べてみてください。

食事は多種多様なものを与える

フクロモモンガ用のペレットだけではなく、昆虫、ゼリー、果物、野菜、など様々なものを与えましょう。

フクロモモンガは偏食を起こしやすい動物です。

様々な食事を少しづつ与えることで偏食予防にもつながります。

食べてもいいものと、食べてはいけないものについては他の記事にまとまてありますのでそちらを参照ください!

飼育環境を見直す

ケージの広さは適切でしょうか?

縦横50cm高さ60cm以上のケージが理想的です。

掃除は行き届いていますか?

糞の除去、水の交換、ケージの丸洗い、遊具の掃除…etc

フクロモモンガの飼育環境の掃除は忘れないようにしましょう。

フクロモモンガのケージ選びについての詳しい記事

周りの騒音をできるだけ少なくする

周りの騒音や、フクロモモンガの睡眠中に飼い主の日常生活を送りすぎていないでしょうか。

落ち着いた睡眠時間を提供する工夫をしましょう。

昼夜の明るさの境目をつける

少しばかりでも昼夜で明るさに差がある方がいいです。

体内リズムの崩れはストレスになってしまいます。

運動を適切に行う

3日に1回は部屋んぽをしてあげましょう。

普段ケージの中にはない刺激と開放感がフクロモモンガのストレス解消につながります。

飼い主とのコミュニケーションやスキンシップを適切にとる

フクロモモンガにとって飼い主が唯一の仲間です。

フクロモモンガは警戒心が強い反面、慣れたらベタ慣れになります。

適切な距離感でだんだん仲良くなることでストレスを軽減させてあげましょう。

まとめ

フクロモモンガはデリケートな生き物です。

その個体ごとの性格をしっかり観察して理解してあげることがストレスなく飼育することにつながります。

ノンストレスで健康的なフクモモライフを送りましょう!