チンチラをお迎えした時に「中々懐いてもらえない」「いつまでも小屋から出てきてくれない」などの悩みをよく聞きます。
実はそれ、チンチラの性格の問題というより、飼い主さんのお迎え時の対応によるものが原因だったりします。
今回は、誰もが戸惑いやすい“チンチラのお迎え方法”について詳しく解説していきます。
これからチンチラを飼い始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
Contents
チンチラをお迎えした時にやるべきこととは??
チンチラをお迎えした時にまずやるべきことは、何よりも「チンチラを落ち着かせること」です!
兎にも角にも、まずは環境に慣らす為にそっとしておくことがなによりも大切です。
具体的に何をやるべきか、詳しく見ていきましょう。
部屋をチンチラの適温(20~22℃)にしておく
チンチラは部屋の温度が寒すぎたり暑すぎたりすると、それだけでストレスが溜まってしまいます。
なので、チンチラをお家にお迎えする前に、エアコンを20~22℃に設定して予め快適な環境を準備しておくようにしましょう。
ペットショップで貰った箱ごとケージに入れる
動物は基本的に自分の匂いが付いているものに安心感を覚えます。
ペットショップで貰った箱の中に入っている新聞紙やかじり木などには、すでにその個体の匂いが付いているはずです。
ですので、まとめて箱ごとケージの中に入れてあげると気持ちを落ち着かせながら自分のペースで箱から出ることができる環境を作ってあげてください。
そうすることで、チンチラを安心させることが出来ます。
ケージの上に布をかけて暗くする
チンチラは夜行性なので、暗い場所の方が落ち着きます。
お家にお迎えしてケージに入れたら、布等をケージにかけて安心できる環境を作ってあげましょう。
その際、布を齧られないように気を付けてください。
隠れ家(巣箱)を入れる
チンチラは暗い場所の他に、狭い場所も大好きです。
少しでも安心できる場所を確保するために、お迎えする前にケージ内に巣箱を用意して置いてあげてください。
自分の隠れ家があることがわかると、チンチラも安心して過ごすことが出来ます。
隠れ家以外のものはケージ内に入れない
ケージ内に巣箱以外のものを入れてはいけないのには理由があります。
それは、迎えたばかりのチンチラは興奮して暴れて怪我をしてしまう可能性があるからです。
怪我をしてしまったことでパニックになってしまう個体もいるので、ケージ内には極力物を置かず、そっとしておきましょう。
チンチラは頭が良いので、怖かったことなどは全て覚えています。
長時間緊張が解けないままでいると、ストレスが溜まって便秘になったり餌を全く食べなくなったりするので、仲良くなるどころかチンチラの健康を損なう場合があるんです。
初日は仲良くなろうとせず、まずはチンチラの気持ちを落ち着かせてあげるように心がけましょう。
お迎えから数時間後の対応
チンチラがある程度落ち着いたら、以下の作業を行ってください。
- 餌を入れた餌入れをケージ内に設置する
- 牧草を入れた牧草入れをケージに設置する
- 水を入れた水入れをケージに設置する
- ケージに再び布をかける
チンチラを刺激しないよう、全ての作業はそーっと行うようにしましょう!
この段階では、まだ声かけなどはしない方が良いです。
声をかけるとしても、餌や水を置くときに「ご飯だよー」「お水だよー」と、囁くように伝える程度にしましょう。
「私は敵ではないんだよ」ということが、優しい声からチンチラに伝わると思います。
あまりの可愛さに撫でたり抱っこしたりしたくなると思いますが、ここはまだ我慢です!
お迎えから2~3日後の対応
これくらいの時期になると、チンチラは少しずつ環境に慣れご飯を食べたりトイレをしたりするはずです。
ここからは、環境だけでなく飼い主さんにも慣れてもらえるような対応に切り替えていきましょう。
取るべき行動は以下の通りです。
- 布は基本的にかけたままにしておく
- チンチラが近付いて来たらケージ越しに指の匂いを嗅がせる
- 餌やり、水やりの声かけを続ける(囁き声で)
- 増やせそうなら回し車やステップなどの備品を設置する
お迎えしてから3日間は、チンチラの緊張状態は続くと思ってください。
仲良くなろうとするのではなく、あくまで慣れてもらうことを念頭に置いておきましょう。
この時期になっても何も様子が変わっていないようならチンチラが体調を崩している場合があるので、急いで病院へ連れていってあげてください。
お迎えから1週間後の対応
これくらいの時期になると、チンチラはだいぶ環境に慣れてリラックスした様子を見せてくれるようになっているはずです。
ここからは少しずつ、ケージの外の世界にも慣らしてあげるようにしましょう。
取るべき行動は以下の通りです。
- ケージにかけていた布を少しずつ取る
- 餌やお水の時意外にも優しく名前を呼んであげる
- 名前を呼びながら手から直接おやつをあげてみる
- ケージの外が気になっている個体なら試しに外に出してみる
チンチラに怯えた様子が見えなければ、これくらいの時期から少しずつコミュニケーションを増やしても問題ありません。
名前を覚えてもらうことでケージ外でのコミュニケーションが取りやすくなるので、これくらいの時期からは積極的に名前を呼んであげるようにしましょう。
■まとめ■
初めは何よりも「チンチラを落ち着かせること」を優先してあげましょう。
お迎えしてから1週間の行動が、チンチラと仲良くなれるかどうかを大きく左右します。
この1週間の内にチンチラが「怖い」という感情を抱くことがなければ、今後仲良くなるのも早いはず。
環境に慣れるスピードには個体差があるので、遠くの方から毎日観察して優しく見守ってあげましょう!