チンチラ

チンチラがなりやすい病気とは?? 症状・予防・対処法をご紹介

チンチラのような小動物が病気になってしまった場合、飼い主さんが気付いたときには既に手遅れになっているという場合も少なくありません。

毎日の健康管理や生活環境をきちんと整えてあげるのは勿論のこと、チンチラがなりやすい病気を知っておくことは病気を未然に防ぐ意味でもとても大切です。

今回は、チンチラがなりやすい病気と対処法、予防法について詳しく紹介している記事となっていますので、チンチラを初めて飼う予定の方はぜひ参考にしてみてください。

チンチラがなりやすい病気とは??

チンチラがなりやすい病気としてよく取り上げられる症例が「皮膚糸状菌症」「消化器系疾患(主に下痢)」「結膜炎・角膜炎」です。以下で詳しく見ていきましょう。

皮膚糸状菌症

チンチラの皮膚病の中でも最も多く見られる病気で、皮膚に感染するカビ(真菌)の感染により引き起こされる皮膚病です。別名「真菌症」とも呼ばれます。

顔周りや手足に脱毛やフケが発生し、病気の進行とともに赤い炎症が見られるのが特徴です。

発症の主な原因は、ストレス・高温多湿・不衛生な生活環境・免疫力の低下などが挙げられます。

感染経路としては、真菌を保有した生き物との接触や、喧嘩などで負った傷口から感染することが多いと言われています。

とはいえ、皮膚糸状菌症にかかっていても無症状の個体もいます。

真菌を保有した生き物との接触だけで発症しないということは、日頃の生活環境やストレスをなくしてあげることが発症を防ぐ為にとても重要ということです。

予防の方法としては、高温多湿をさける為にエアコンを付けっぱなしにすること、通気性の良い清潔な環境を整えること、清潔な砂で砂浴びをさせて個体を綺麗に保つことなどが挙げられます。

ただ、砂浴びをした砂から真菌が拡散してしまうことがあるので、多頭飼いをしてる方は必ず個体ごとに砂を分けるようにしてください。

消化器系疾患(主に下痢)

チンチラは消化器官が元々強くないということもあり、下痢や便秘になりやすいです。

ただの下痢だと思う方もいるかもしれませんが、体力のないベビーやシニアは下痢が原因で最悪の場合急死してしまうこともあるくらい、チンチラにとってとても危険なものです。

下痢の原因は様々で、ストレス・免疫力の低下・急激な寒暖差・不適切な食餌内容であることなどが挙げられます。

勿体ないからと古い餌をそのままあげたり、湿気が多くなり真菌が繁殖した餌を食べさせてしまったりなど、食餌には特に気を付けなければなりません。

個体にストレスが溜まっていると、通常なら免疫力が退治してくれる細菌やウイルスに体が対応できなくなってしまいます。

下痢になる前には水気の多い軟便をすることが多いので、見逃さないようにしましょう。

予防法としては、飼育環境を整え、適度に運動やコミュニケーションをとり、何より新鮮で清潔な食餌を与えるようにしてください。

また、チンチラは下痢だけでなく便秘にもなりやすいです。きちんとお水を飲めているか日頃から確認したり、これは下痢の時の対処法にも繋がることですが、繊維質の多い餌を意識的にあげるようにしてください。

結膜炎・角膜炎

目やにや涙が出たり、目が赤く腫れぼったくなっている時は結膜炎の可能性が高いです。

目が開かなくなることもあり、多くは砂浴びの砂が眼球(角膜や結膜)を傷付けることが原因とされています。目に何かしらの異常が見られた時は砂浴びを禁止し、病院へ連れていきましょう。

予防としては砂浴びの回数を減らすことですが、チンチラの清潔を保つ為に砂浴びは欠かせないものなので、正直難しいです。

なので、結膜炎・角膜炎になってしまった後は、砂浴び用の砂を変えてみるようにましょう。

なるべく細かい砂を使ったり、安すぎる質の悪い砂は選ばないようにしてください。

その他

腸閉塞

毛づくろいなどをして飲み込んだ毛や、誤飲した異物がお腹に溜まることで排泄機能が停止してしまう病気。

予防は難しく、元気がない上に体重が減少していく場合は腸閉塞の可能性が高いのですぐに病院へ連れていく必要があります。

膀胱炎・膀胱結石

血尿が出たり、おしっこをする時に痛がったりします。

不適切な食生活やストレスなどが原因とされているので、基本に乗っ取った健康的な生活をさせてあげてください。くれぐれもおやつは控えるように。

呼吸器疾患

くしゃみをしたり、しゃっくりをしたりする場合は、鼻粘膜に細菌感染を起こしている可能性が高いです。

息が荒く、急にぐったりしたり食欲不振に陥っている場合は熱中症の可能性が高いです。

重症になると急死してしまう危険性もあるので、すぐに軽く濡らしたタオルなどで体を冷やしてあげましょう。

発作

近親交配にて生まれた個体に多く見られ、発作やてんかんを起こし突然死してしまうことが稀にあります。

チンチラは長生きな動物なので、近親交配はなるべくさせずに一匹一匹長生きするように大切に育ててあげてください。

チンチラもペット保険に入れる??

結論から言うと、チンチラもペット保険に入ることが出来ます。

もっと言うと、チンチラなどの“エキゾチックアニマル”と呼ばれる動物こそペット保険に入ることをおすすめしたいです。

理由としては、犬や猫と違い治療できる病院や利用できるペット保険が限らているので、どうしても医療費が高くついてしまう傾向にあるからです。

ペット保険に加入する際は、飼っているチンチラの身体的特徴をよく理解し、何に備えるべきかきちんと考えてから加入するようにしましょう。

まとめ

いくら体が丈夫なチンチラとはいえ、当たり前のことですが適切な飼育がされていないと病気になってしまうこともあります。

逆に言うと、基本的な飼育がきちんと出来ていれば長生きしてくれる動物だということです。

もし病気にかかってしまったとしても、日頃の健康チェックで早期発見、早めの病院対応で乗り越えられることは多いので、日頃からコミュニケーションを取り合ってちょっとした異変にすぐに気付いてあげられるようにしましょう。