プレーリードッグ

プレーリードッグを飼育する上で一番重要な住まいについて

近年、ブームが再燃しつつあるプレーリードック。

やはり彼らの人気の秘密は、その人懐っこさにあるでしょう。

しかしペットとしての歴史は非常に浅く、未だに知られていない事が多いのも事実です。

今回はプレーリードックを飼育する上で一番重要とも言える住まいや住環境についてまとめてみました。

ケージはどんなものを使えばいいの?

先ずプレーリードックの習性として何でも齧ってしまう事を念頭に入れておかなければなりません。

何より野生下において動き回る彼らを「閉じ込め」、縄張りを広げる自由を奪う訳ですから、それなりに広い床面積を確保してあげる必要があります。

そして彼らは非常に運動量が多いため、軽い材質の容器などは簡単にひっくり返されてしまいますから、ケージ内に入れるものは側面に取り付けるタイプか陶器など重たいものを使用するのが望ましいです。

プレーリードック専用というケージは数少なく売られていない訳ではありませんが他の動物のケージに比べて非常に高価です。

材質はアクリルや樹脂を用いていて柵などを噛めないように工夫がされていますが、なかなか手が出ないのも事実。

多くの場合は大きめのウサギ用ケージを用いるのが一般的でしょうから柵の幅を意識してあげて下さい。

ケージが大きくなるほど格子の幅も広くなるため、齧りやすくなり鼻の部分が禿げてしまったり、歯を痛めてしまう危険性が高くなります。

専用ケージで無い限りはプレーリードックのために作られた訳ではありませんので、内側に網目の細かい金網を取り付けるなど安全面に配慮しながら飼育者の手を加えてあげる必要があるのです。

ケージの置く場所はどこがいいの?

プレーリードックは昼行性の動物です。

長時間の直射日光は避けるべきですが、最低限、日光浴が出来る場所を確保してあげる必要があります。

また、彼らにストレスを与えない為にも出来るだけ静かな場所で振動が少ない環境が望ましいです。

彼らはケージの置かれた環境が嫌であっても自分の意思で自由に場所を変える事が出来ませんから、テレビなどの近くではなく、静かで一定の温度を維持し易い環境づくりをしてあげて下さいね。

プレーリードックの飼育における注意点

普段は温厚で人懐っこい性格ですが、晩秋から春先の発情期には豹変します。

非常に攻撃性が高まり、慣れた飼育者であっても噛み付かれる可能性があるため充分に気を付ける必要があります。

対策として皮手袋などを用意しておくと良いでしょう。

犬や猫のようにペットとしての歴史が深い動物の感覚で触れ合ってしまうと非常に危険です。

特に穴を掘る習性から、とても長い爪を持て余しているでしょうから対策していなければ大怪我を負ってしまう事も充分にあり得ます。

また、プレーリードックは利口で器用な動物です。

ケージの入り口など何度か開け方を見ると覚えてしまい脱走する可能性があるため、カラビナなどで必ず二重にロックを掛けましょう。

ケージの床材が金網の場合は網目に指を挟んで怪我をしてしまうので、必ず外して砂や牧草などで代用してあげて下さいね。

本来の習性に合わせて土を用いると特に喜びますが、その分ケージ周りの掃除からは絶対に逃れられませんから覚悟が必要となります。

何よりも、未だ不明な点が多い動物を飼育する以上、知らなかった、分からなかった、からと言って無責任に飼育を放棄する訳にはいきません。

例えどんな事が起ころうとも、それはアナタの責任ですから必ず事前によく調べ、充分に考え、彼らの生態に理解を深めてから飼育するようにしてあげて下さいね。

まとめ

ペットとしての歴史が浅いプレーリードックを家庭環境下で飼育するのは彼らにとって多くの自由を奪う事になります。

しっかりと彼らの為に住環境を整えてあげなければ大きなストレスを与えてしまう、という事を先ず理解しておいて下さい。

その上で運動量の多い彼らには広い床面積と充分に運動できる環境づくりをしてあげる必要がありますから安全面に配慮しながら回し車などを揃えていくのが望ましいです。

彼らがストレスを感じずに安心して暮らせる環境づくりはアナタとの絆をより深めてくれることでしょう。