プレーリードッグ

プレーリードッグはなつく!?ならし方や迎えたばかりの接し方

プレーリードックをこれから飼い始める方も、既に飼われている方も。

愛らしい仕草で私たちを魅了してくれる彼らは果たして、どのくらい懐いてくれるのでしょうか。

多くの不安や疑問にお答えすべく今回は迎えてからすぐの接し方や、一緒に暮らしていく中でどのように懐かせていくかなど彼らとの接し方について、まとめてみました!

そもそもプレーリードッグは懐くの?

日本のペットショップで販売されている一般的なプレーリードック「オグロプレーリードック」は人間によく懐きます。

しかし注意して欲しい点が「ミニプレーリードック」という意味の解らない名称で販売されている個体です。

これは主に姿形が似ている「リチャードソンジリス」の事を指している訳ですが、似ているのは見た目だけで性格や中身は全く違う動物ですから気を付けて下さいね。

そもそも「ミニプレーリードック」という種類の動物はいません。

プレーリードックの輸入が禁止されている中で、高額な販売価格にもかかわらず人気が落ちない事などから、売上・販売利益促進のために似ていて簡単に輸入できる「リチャードソンジリス」をプレーリードックに寄せた名称で販売しているのです。

因みに「リチャードソンジリス」は非常に懐きづらく、プレーリードックと比べると習性なども大きく異なる点が多々あります。

迎えたばかりの接し方について

プレーリードックを自宅に迎える際、彼らは移動でも非常に体力を消費していて不安な気持ちでいっぱいになっています。

先ずはケージに入れたあと「危険はない」「安全な場所」であることを解ってもらうため無理にスキンシップを取ろうとせず慣れるまではそっとしておいてあげましょう。

最低でも2、3日は簡単な掃除や餌やりに留め極力、干渉しないようにしてあげる事が大切です。

ケージを置く場所は出来るだけ変えない方が望ましいので、多少話し声が聞こえてしまうリビングなどであったとしても、その都度ケージの置き場所を変えるのではなく彼らがこれから住む場所に置いてあげましょう。

危険が無い事が解れば徐々に安心して顔を出してくれます。

迎え入れた個体が幼い場合は、温度管理に気を付ける必要があります。

幼い時期は自身で体温調節が上手く出来ず低体温になりやすいため、出来るだけ一定の温度で温かい場所が理想です。

どうやって懐かせるの?

数日を経て徐々に環境に慣れてきたら、いよいよ積極的に飼育者に慣れさせていきます。

逆に慣れさせておかないと、飼育者が餌やりなどでケージに近付くたびストレスを与えてしまいますので、しっかりとした絆を築いていきましょう。

第1段階

先ずはケージと住環境に慣れてもらい「危険が無い」と安心してもらいます。

最低限の掃除と餌やりに留め同時に飼育者が「危害を加えない」という事も併せて解ってもらいましょう。

第2段階

住環境に慣れてきたら食事を与えながら「好物」を探してみて下さい。

真っ先に手を伸ばす食材など個体の好みが分かってくると、非常に接し易くなります。

食事を与える際に、その子の「名前」を呼びながら「好物」を与える事で、「名前」を呼ばれると「良い事」が起きると紐付けてくれます。

第3段階

「好物」を与える時や飼育者が近付くと積極的に寄って来るようになります。

歩み寄ってくれたなら先ずは、そっと撫でてあげ徐々にスキンシップを増やしていきましょう。

いきなり抱えてしまうと驚いて噛み付かれることもありますから、ゆっくり少しずつ距離を縮めていくのが大切です。

第4段階

触れられることに抵抗を感じなくなったら「お部屋デビュー」をしてみましょう。

彼らをケージから出す際には、サークルを用意するなどして安全面に充分配慮して下さいね。

最初は新しい未開地に戸惑い、動かなくなってしまったり狭いスペースでじっとしているかも知れません。

しかし慣れてくれば自由に走り回ってくれますから運動不足の解消に最適です。

この時サークル内に必ず飼育者もいる必要がありますが、撫でたり抱えたりするのではなく見守ってあげる事がポイントです。

彼らは自分なりに未開地を探検し、危険が無い事を確認していくのです。

また、飼育者がケージから出してあげるのが重要です。

これも彼らにとって好印象の一つとなります。

最終段階

サークル内でのスキンシップに慣れてきたら、ここでも「好物」を与えていきます。

先ずは自由にサークル内を探検してもらい遠くにいる時に「名前」を呼んでみましょう。

「名前」に反応し近付いてきたら出来るだけ膝の上などで「好物」を与えるようにし、片手は優しく撫でてあげましょう。

こうしたスキンシップは例え短い時間であっても効果的ですので、必ず毎日行うようにして下さい。

「飼育者」との触れ合いを幸福の時間と覚えてくれるはずです。

注意点

常に彼らの気持ちを汲み取ってあげて下さい。

逸る気持ちも解りますが、いきなり手を差し出して噛まれてしまうと飼育者にも恐怖心が芽生えてしまい、ぎこちない接し方が伝わると慣れるのに時間がかかってしまいます。

彼らからすれば、自身より遥かに大きな動物が近付いてくる訳ですから怖いのは当たり前です。

急がず、ゆっくり慣らしていってあげて下さいね。

まとめ

プレーリードックは「仲間意識」や「家族意識」が非常に強い動物で寂しがり屋でもあります。

アナタは彼らを迎え入れる事で彼らの「仲間」であり「家族」になった訳ですから、日々のスキンシップを欠かさず、深い「絆」を築いていって下さいね。

ペットショップで購入する際は名称の表記をしっかりと確認するようにしましょう。