可愛らしいモルモットに囲まれたい! と多頭飼いを検討されている方々。
モルモットは多頭飼い出来るのか、喧嘩などしてしまわないのか等々、疑問に思う事が多々あるかと思います。
今回は単独飼育の場合と多頭飼いの場合とを照らし合わせる形でメリットやデメリットをまとめてみました。
先ず多頭飼いは出来るの?
モルモットは本来、群れで生活する動物ですので、単独飼育よりも多頭飼いの方が好ましいと言えます。
動物愛護の進んでいる国では、モルモットの単独飼育を法律で禁止するなど、憶病な性格の彼らが寂しい思いをしないよう配慮した内容になっています。
群れで身を寄せ合う事により心が落ち着きストレスを感じ辛くなるのは、家庭で飼育している場合においても同様です。
仕事などの理由で飼育者の帰りが遅かったり、急な物音がして驚いたり、と日常の中で感じる些細なストレスも和らげてあげる事が出来るでしょう。
単独飼育のメリット・デメリット
では単独飼育にメリットはあるのでしょうか。
前述の通り、デメリットになってくるのが1匹で寂しい思いをさせてしまう事です。
憶病な性格の彼らは、1匹で居る時間が怖くて恐くて仕方がありません。
特にモルモットは、群れの中で常に鳴き声やスキンシップによるコミュニケーションを取りながら安全を確認しているので、単独では恐怖を感じながら寂しい思いを紛らわせることも出来ず、ストレスから病気になってしまう事があります。
これだけを見ても単独飼育はお勧めできませんが、メリットがある事も事実です。
単独飼育の場合、子供の頃から育てていれば多頭飼いにおける環境下よりも飼育者によく懐き甘えん坊になる傾向が強いのです。
また、自身の名前を覚えたりする子も単独飼育下でよく見られます。
これは淋しさで心に空いた穴を埋めてあげるのが飼育者しかいない事に起因し、他に向けるべき興味関心が少ないからに他なりません。
単独飼育下で長い留守番をさせてしまうのは、モルモットにとって拷問に近いと思ってください。
どうしても単独での飼育しか出来ない場合は、深い愛情を持って接し、出来るだけ触れ合い、一緒に居る時間を長く作ってあげて下さい。
多頭飼いのメリット・デメリット
次に多頭飼いについてです。
モルモットは1匹に対し60㎝程度のケージを必要としますが、同じケージに入れる場合でも、定期的にケージから出し部屋の中を散歩させるなど運動が出来ていれば、多少手狭でも問題ありません。
多頭飼いであれば、鳴き声やスキンシップによって安心感を得ることが出来るため、ストレスを感じ辛く、少し長い時間を留守番させてしまったとしても不安を募らせる事は無いでしょう。
しかしデメリットもあります。
多頭飼いの場合、モルモットの中で社会を形成してしまうため、飼育者の介入する余地は無くなかなか懐いてくれなくなります。
子供の頃は単独のケージで育て、飼育者とのコミュニケーションを取れるようになってから同じケージに入れるのが理想的ですが、幼い頃を過ぎると、例え兄弟であっても激しい喧嘩をしてしまう可能性があります。
ずっと一緒にさせていない限り、後から一緒にする時は様子を見ながらにしてあげて下さいね。
多頭飼い時における注意点
重複しますが、先ず大切な事は一緒にさせるタイミングです。
子供の頃から一緒のケージでない場合は、縄張り意識により喧嘩してしまう事が多いため注意が必要です。
特にオス同士だと激しい喧嘩に発展し大怪我を負ってしまう事もありますので、一緒にさせる時は注意深く観察しながらにしてあげて下さい。
兄弟でなく後から来た同年代の子と一緒にさせる場合は、違うケージに隣り合わせで置き様子を見てからにしましょう。
互いの臭いを嗅いだり鳴き声によるコミュニケーションを取りながら徐々に慣れてくれるはずです。
一番注意しなくてはならないのは年齢が離れている子の場合で、同年代でなければ例え親子であっても同じケージに入れる事はお勧め出来ません。
殆どの子が和解する事無く激しい喧嘩に発展してしまい、共に過度なストレスを感じるだけでなく、年齢が違えば力も違いますから年齢の若い子が大怪我を負ってしまい最悪の場合、死んでしまうでしょう。
まとめ
モルモットの単独飼育は、国によって法律で定められるほど辛く寂しい思いをさせてしまうため、多頭飼いが推奨されています。
それぞれのメリット・デメリットを見てみても、単独飼育におけるメリットは飼育者都合でしかなくモルモットの気持ちになって考えれば多頭飼いしてあげる方が好ましいと言えます。
単独飼育の場合でも、出来るだけ彼らとのスキンシップを多く取り、愛情を注いであげる事でアナタに様々な笑顔をもたらしてくれることでしょう。
彼らを深く理解し一緒に素敵なモルライフを送って下さいね。