フクロモモンガ

フクロモモンガが飛ぶ理由と飛ばない原因

フクロモモンガの1番の特徴は空中滑空ができることです。

せっかく、フクロモモンガを飼育するのだから飛ぶところを見たいですよね!

今回は、フクロモモンガがなぜ空中滑空をするように進化したのかから、フクロモモンガが飛ばない時の対策までまとめました!

そういえば、モモンガとムササビの違いって知ってますか?

ムササビも飛ぶ哺乳類なので是非チェックして見てくださいね!

フクロモモンガが飛ぶ理由

エサを探し求め、他の動物より早くエサにありつけるように進化したためです。

地上だとエサを求める競争相手がたくさんいますが、樹上だといません。

樹上に上がると鳥が競争相手になります。

鳥より早くエサを捕まえるために滑空できるように進化したといえます。

フクロモモンガの滑空速度は、なんと16m/秒!

時速57キロにもなります。

この速度出れば、樹上はもうモモンガの楽園でしょう(笑)

驚きの滑空距離は20mと言われています。

20mも飛べれば、木々の移動なんてあっという間!

飼育下のフクロモモンガは力をあり余しているはずです。

フクロモモンガが飛ぶ仕組み

前足から後ろ足にかけて存在する飛膜を広げて滑空します。

飛ぶというよりかは、風に乗って舞い降りるイメージです。

そのため、低いところから高いところへ移動するのは苦手です。

フクロモモンガにとって飛膜は命の次に大事な身体の一部です。

飛膜が傷ついたり、欠損しまうと、風を受けた際にバランスがうまく取れず、墜落したりして命を落とすことにつながってしまいます。

モモンガとムササビの違い

ここでモモンガとムササビの違いについてご紹介します。

ちなみに日本にはニホンモモンガ、ニホンムササビの両方が生息しています。

モモンガ

身体15~20cm

しっぽ10~15cm

飛膜が、前足と後ろ足の間

ムササビ:

身体:27~49cm

しっぽ28~41cm

飛膜:首、前足、後ろ足、尾までに飛膜がある。

モモンガの方が小さくて飛膜がコンパクトなのが特徴です。

モモンガに飛び方を教える方法

モモンガに飛び方を教える方法に具体的な策はありません。

というのも、本能のままに飛びはじめる個体が多いからです。

今回はその中でも、飛べないフクロモモンガに飛び方を教える例をご紹介します。

着地でこけてもいいので飛ばす

フクロモモンガを高いところに連れていき、そこから飛ばします。

フクロモモンガにとって飛べない一番の理由は恐怖心です。

高いところを慣れさせて恐怖心を取り除きます。

この時、フクロモモンガに鳴き声で呼ばれると思いますが、そこは我慢して見守りましょう。

意外と着地で失敗してもフクロモモンガたちは無事です。

“可愛い子には旅をさせよ”の精神で頑張りましょう。

ひもを天井からぶら下げて遊ばせる

フクロモモンガ用に天井からひもをぶら下げます。

するとそこも遊び場にしたいと考えて飛び移るようになる個体もいます。

そのひもとひもの間隔をだんだん広くして行くことで滑空に慣れさすことができます。

扇風機の風で教える

飼い主の手のひら上にフクロモモンガをのせます。

そのフクロモモンガを扇風機の前に連れていき、風を受けさせます。

すると、滑空しているかのように手足を伸ばしてビヨーンと伸びます。

フクロモモンガにイメージトレーニングを扇風機で行うことで、本能を目覚めさせましょう。

イメージトレーニングをしっかりした後は飛べるようになるはず!

フクロモモンガを滑空させる時の注意点

自然界に比べ、室内はどうしても狭くなりがちです。

そこで部屋の中で滑空させる際にいくつか気をつけるべきポイントが存在するので確認していきましょう。

水場に行かないようにする

フクロモモンガは水が苦手です。

浅い水場でもすぐに溺れてしまいます。

部屋んぽ中におぼれてしまう経験をすると、それ以降、部屋んぽや滑空を怖がってしまう可能性があります。

そのため、お風呂、洗面台、シンクなどの水は抜いておくか、フクロモモンガが侵入できないようにしておきましょう。

とがったものやカドの多い家具は片付けておく

フクロモモンガが着地に失敗した際に怪我をする恐れがあります。

また、とがったものは着地時に刺さってしまう可能性があります。

危ないなと感じるものは、部屋んぽや滑空させるお部屋から撤去するように心がけましょう。

飛ぶ練習中は、フクロモモンガから目を離さないようにして、安全を確かめておくのがベストです。

フクロモモンガにマーキングされる覚悟はしておく

フクロモモンガは尿でマーキングをするので部屋中におしっこされる可能性があります。

排泄をさせてから部屋に出すという対策も可能ですが、それでもおしっこをしてしまう子はいるようです。

すぐに拭き取るか、おしっこされてもいい部屋でケージから出して遊びましょう。

まとめ

フクロモモンガは飼育下では飛ばない場合もあります。

逆に考えると、飛ばなくてもエサがもらえて敵もいなくて運動もできるという最高の環境で生きているということですね!

どうしても飛ばしてみたい場合は、扇風機の風を使ってフクロモモンガに滑空を疑似体験させ、本能を呼び覚ましましょう!