ハリネズミのおやつとしてハリネズミ達に人気なのがミルワーム。
まるで野生に戻ったかのようにハリネズミがミルワームをむさぼり食らうところは見ていて楽しいです。
でも、ミルワームだけを与えすぎてしまうと、大変なことになってしまいます。
今回は、ミルワームとハリネズミの関係性についてまとめました。
Contents
ミルワームの種類と栄養価
ミルワームにはたくさんの種類があります。
どのミルワームがおやつとして向いているのでしょうか?
また、ミルワームに栄養は入っているのでしょうか?
種類
活きミルワーム
活きミルワームは、活きたまんまのミルワームです。
鮮度が高く、最も栄養価が高いのが特徴です。
ミルワームはゴミムシダマシという甲虫の幼虫です。
そのため、暖かいところに置いておくとミルワームが成長し羽化してしまいます。
幼虫のままで飼育するには、冷蔵庫などに保管する手間が少し面倒ですね。
ちなみに、私はミルワームを自家繁殖させて、おやつを買い足すことなく飼育しています。
ゴミムシダマシは飛ばないので意外と簡単に増やせます。
生ミルワーム
死んだミルワームを缶詰に加工して鮮度を保った状態のものです。
殺菌加工されているので安心してハリネズミに与えることができます。
消費期限が長い、ミルワームの世話がいらない、というところがメリットです。
腐ったらめちゃくちゃ臭いので室温で放置しないように気をつけましょう。
ドライミルワーム
乾燥させたミルワームです。
管理が楽なのがメリットです。
ただ、乾燥させているので、栄養価が他のものに比べてガクッと落ちてしまいます。
ハニーワーム
ミルワームの他にハニーワーム(通称ハニワ)というのもあります。
ハニーワームは、高栄養でおやつにはもってこいの餌です。
ただ、嗜好性も高く、与えすぎるとハニーワームしか食べなくなってしまうので、たまにのおやつにすることをおすすめします。
見た目は、ミルワームより、可愛らしいイモムシって感じの見た目をしています。
触り心地はフニフニしていて気持ちいいです。
オススメは生ミルワーム
活きミルワームは管理がめんどくさいです。
ドライミルワームは栄養価が低いです。
その間をとった生ミルワームがおすすめです!
腐らないように与える量だけ取り出して残りは冷蔵庫で保管するようにしましょう。
栄養価
ミルワームの栄養価についてみてみましょう。
ミルワームが基本栄養素で他の餌より多い成分
- 脂質
- エネルギー
- (リン脂質)
ミルワームが他の餌より劣っている点
- カルシウムが少ない
- 脂質が多すぎる
そのため、嗜好性は高いですが、食べ過ぎると肥満になってしまいます。
量と頻度をしっかり考えて与えることが重要です。
ミルワームの与え方
まず、ハリネズミはいつからミルワームをおやつとして食べることができるのでしょうか?
生後2ヶ月ぐらいから小さなミルワームを食べることができます。
はじめのうちは必ず少ない頻度で与えてましょう。
ミルワームだけ食べるハリネズミにならないようにコントロールすることが大事です。
では、具体的に何匹からあげれば良いのでしょうか?
2日に1回2~3匹で与え始めることをおすすめします。
これより少ない頻度でも十分です。
ミルワームを与えすぎないようにだけ注意しましょう。
では、それぞれの与え方についてです。
乾燥ミルワーム、生ミルワームの場合
乾燥ミルワームや生ミルワームの場合、袋から取り出してすぐに与えることができます。
注意点としては、やはり1日あたりの量を2~3匹にとどめておくことです。
あげすぎると肥満や偏食の原因になってしまいます。
生きたミルワームの場合
アゴを潰してからハリネズミに与える必要があります。
生きたミルワームの最大の特徴は強力なアゴです。
ミルワームを丸呑みしたカエルなどが、胃袋をアゴで噛みちぎられ死んでしまったという事例もあります。
ハリネズミは噛み砕いて食べるとはいっても念のため潰しておきましょう。
ちなみに生きたミルワームの与える量も一日2~3匹が良いとされています。
あげすぎ注意!偏食家に!
「ミルワームの与える量って1日2~3匹って少なすぎない?!」と感じた方も多いと思います。
しかし、ミルワームをあげすぎると、ミルワームしか食べないハリネズミになってしまいます。
一度偏食を起こしてしまうと、元に戻すのに一苦労します。
人間の子供のお菓子たくさんあげたら、晩御飯を食べなくなる現象と同じですね(笑)
それぐらいミルワームの嗜好性は高いので、与える量には注意が必要です。
まとめ
ついついおやつを与えたくなるのが飼い主の定め…。
その気持ちをぐっとこらえることが、良い飼育者への一歩となるわけです。
ちなみに、ミルワームをあげなくてもハリネズミはすくすく育ちます。
人工飼料で十分栄養価が保たれているからです。
僕もハリネズミを飼育していた際、ミルワームは週に1回ぐらいのご褒美程度にしかあげていなかったです!
可愛い姿をみるよりも、偏食家になられる方が大変ですから…(笑)