これからハリネズミを飼育しようと思っている方に悲報です。
ハリネズミは偏食します。
「え!昨日まで美味しそうに餌を食べていたのに今日は一口も食べてないじゃん!」
なんてこともあります。
つまり、ハリネズミの食事管理はとても大変なのです。
今回はハリネズミの偏食の原因とその解決法についてまとめました。
Contents
ハリネズミは偏食家!
どの飼育者さんも経験したことがあると思います。
ハリネズミは味覚が発達しており、自分の好きな味のものを食べ、いらないものは食べない、という傾向があります。
ではどのぐらいの期間食べないのでしょうか?
偏食の期間は?
偏食は3日から1週間以上と幅があります。
どれぐらい食欲不振が続くかにもよりますが、ある程度は水を飲んでいれば大丈夫と言えます。
偏食が長いと死ぬ場合も!
偏食が長いと栄養不足により、餓死してしまう可能性があります。
餓死に至るまで偏食をする場合は、ハリネズミが偏食以外の基礎疾患を持っている可能性があります。
その可能性を否定するために、動物病院に一度連れていくことをおすすめします。
病気につにての詳しい記事がありますのでご覧ください。
[獣医師監修]ハリネズミの病気11種類についてまとめてみた!
ハリネズミが偏食する原因
偏食には様々な要因が考えられます。
一つずつを見直すことで改善が見込めます。
単一の餌
ハリネズミフードをずっと同じものを与えていると偏食を起こす可能性があります。
ショップであげてた餌をそのままあげてても偏食が起きるのはそのためです。
餌の硬さ
餌がかたすぎたり、柔らかすぎたりしてあまり食が進んでない可能性があります。
硬い餌は歯肉炎に良いとされていたり、柔らかい餌は香りが強く、嗜好性が高かったりとそれぞれの良さはあります。
しかし、同じ食感が続くとハリネズミも飽きてしまいます。
おやつのあげすぎ
おやつは嗜好性が通常の餌よりも高いです。
そのため、おやつを与えすぎると通常の餌を全く食べなくなる可能性が生じてきます。
人間がスナック菓子を食べすぎるみたいなものですね。
例えばミルワーム。
ハリネズミの大好物で食べている姿も野性的で可愛いです。
適正量は、1日2~3匹ですので、あげすぎには気をつけましょう。
気温も関係
暑すぎたり、寒すぎたりするとハリネズミは眠ってしまいます。
それを冬眠、夏眠と言います。
その前触れとして餌を食べなくなることがあります。
体調不良
体のどこかが不調の時も偏食を起こします。
この場合は、偏食の中でも食欲不振にあたります。
食欲不振以外にも他の症状(鼻水が出る、くしゃみが出る、フケが多い、肌が赤い、など)がないか確認しましょう。
この場合は、早急に動物病院に連れて行ってあげましょう。
ハリネズミの偏食対策
ハリネズミが偏食したら不安になると思います。
そんな時のために、様々な解決方法をまとめました!
色々な種類の餌を設置してみる
まずは色々な餌を試してみましょう
- 餌の硬さ
- 匂い
- 粒の大きさ
- 粒の形
- 脂質やカロリーの高い嗜好性抜群の餌
など、餌のタイプの変え方は様々です。
たくさんの餌を購入することは経済的にダメージが大きいと思います。
しかし偏食が治った際、餌をローテーションできたり、今までより栄養の高い餌に出会える可能性もあったりするので、コストをかけていい部分だと思います。
偏食で餓死してしまうのが一番悲しいですしね…。
数日食べない場合は、ハリネズミの好物をあげる
ハリネズミの好物をあげましょう。
普段おやつをあげているならば、ミルワームやコオロギといった昆虫をあげると良いです。
この時栄養が偏らないように、生餌のミルワームやコオロギに、栄養添加してあげることが望ましいです。
ピンクマウスや生餌のハニーワームを与える
ピンクマウスはパワーフードといって少量でたくさんの栄養の取れる餌です。
偏食している際の栄養失調にならないために、与えることをおすすめします。
マウスの形であげるのには抵抗がある場合、ソーセージタイプになった商品もあるので参考にしてください。
ハニーワームは、栄養価が高い昆虫です。
動きや食感からハリネズミの嗜好性が高く、偏食中でも食べてくれる可能性があります。
どうしてもの場合は強制給餌を行う
ペースト状の高栄養成分をスポイトなどを使って、直接ハリネズミに飲ませる方法があります。
ハリネズミ自体も嫌がりますし、飼い主もハリネズミを掴むのに痛い思いをするのであまり現実的ではありません。
ここまでの状態になったら動物病院に連れていくことをおすすめします。
まとめ
自分の飼育していたハリネズミは、一つの餌で1年半ほどは飼育可能でした。
そのコツをご紹介します。
常に規定量より少ない量の餌を与えるようにしていました。
具体的には、1日ハリネズミの体重の5~10%が適正量ですが、それの3/4ほどに留めて、常に少しお腹をすかせている状態で飼育していました。
すると、餌をもらえることに喜ぶので偏食する機会も少なくすみました。
ハリネズミに限らず、動物は自然界で満腹になるという機会が少ないと思います。
そのため、この方法は理にかなっていると言えます。
動物も人間も腹八分ぐらいの食事が健康であり続けるための秘訣なのかもしれません。
ぜひ気になった方は、実践してみてください!