デグーはストレスに弱い動物とされています。
それなのに、草食動物だから体調不良を表に出しません。
(草食動物は体調不良を表に出すと天敵に食べられてしまうからです。)
そのため、ストレスによって体調不良が起きても、飼い主さんが気づくことができず、デグーの突然死が起きてしまいます。
そうならないためにも、デグーがストレスを溜まっている状況での行動を把握して、ストレスを溜めさせないようにしましょう!
Contents
デグーのストレスの原因
デグーのストレスの原因は飼育環境によるものが多いです。
大きく分けて4つの原因があるので見ていきましょう。
①運動不足
デグーは運動が大好きな動物です。
そのため、ケージの中だけだと運動量が少なく、ストレスになってしまう可能性があります。
②餌不足
デグーの主食は「牧草」です。
床材として敷いたり、餌皿に入れて食べ放題にしておくことがほとんどです。
餌の交換を怠っていると、餌不足になりストレスになる可能性があります。
③環境の悪化
飼育環境はどの動物も常に綺麗にしておく必要があります。
デグーの場合、朝晩の水入れ、餌入れの掃除、週1回の床材の総交換、といった掃除が必要です。
デグーはおしっこをマーキングのためにいろんなところにするので、飼育環境の悪化も激しいです。
④感染症によるかゆみ、違和感
デグーは真菌感染症になる場合があります。
真菌が体で増殖してしまい、皮膚が炎症を起こします。
その結果、痒くなったり、毛が抜けることがあります。
この違和感のせいでデグーがストレスを感じていることがあります。
ストレスを感じているデグーの行動は?
デグーの行動を観察することでデグーのストレスを感じ取ってあげましょう!
ストレスの陰に病気がある可能性もあるので注意が必要です。
今回は7つの行動をまとめました!
①歯をカチカチする
歯を「カチカチ」と鳴らして飼い主にアピールしてきます。
例えば、部屋んぽしたい時などに歯をカチカチするデグーがいるようです。
②ケージを噛む、引っ掻く
これもケージから出して欲しい時にする行為の一つです。
飼い主さんの気をひくための行為とも取れますね!
③攻撃的になる
なにかしらの原因でストレスがたまると、攻撃的になるデグーもいます。
よく噛むようになったり、怒って鳴くことが増えたり…。
④ものをかじる頻度が増える
これは歯にストレスを感じている時に起きやすいです。
デグーは歯が伸び続ける生き物なので、成長期などは歯がかゆくなることがあります。
かじり木の硬さを変えてあげたり、不正咬合を疑う場合は病院に連れて行ってあげましょう。
⑤床材を掘る頻度が増える
運動不足によるストレスでこのような行動に移るデグーもいます。
⑥毛をむしるようになる
感染症によるストレスを疑う行動です。
皮膚がただれるなどの他の変化はないか、デグーの体を観察してあげましょう。
⑦多頭飼いの場合、喧嘩しやすくなる
ストレスがたまると、喧嘩っ早くなります。
多頭飼いの場合、デグー同士の喧嘩が増える傾向にあります。
デグーのストレス対策はズバリ!
デグーのストレス対策を行うことと、飼育環境を整えることはほぼ同じです。
基本的事項を確認していきましょう!
①デグーと部屋んぽして遊ぶ!
運動不足解消には部屋んぽが一番です。
運動不足の解消、ストレスの解消、飼い主さんとのコミュニケーション。
様々な効果があります。
部屋んぽの際に、デグーがコード類をかじったり、危険な小さいものを食べたりしないように注意しましょう。
②おやつを与える
あまりおすすめではありませんが、おやつを与えてデグーに喜んでもらう方法があります。
おやつを与えすぎると偏食や糖尿病を引き起こす可能性がありますので、ごく少量にしておくことが必要です。
③おもちゃを増設する
かじり木、ステップ、ハンモック、回し車、隠れ家、などのアイテムを増設してみましょう。
デグーのお気に入りのアイテムが見つかるかもしれません。
④ケージを広くする
ケージを広くすることで、デグーの運動不足を解消させます。
ケージの前に囲いを作って活動範囲を広げてあげましょう。
ケージを買い替えるより低コストで行えるのでおすすめです。
⑤食事を十分与える
主食である牧草は常に食べ放題の状態にしましょう。
副食であるペレットは、朝晩2回に分けて規定量を与えます。
あくまで主食は牧草なので、ペレットをデグーにねだられても与えすぎないようにします。
⑥ケージを清潔に保つ
飲み水の交換と餌は毎朝と毎晩。
床材の交換やケージの掃除は週に1回。
ハンモックや巣箱などの汚れるものは、糞やおしっこが目立つようになったら。
と行ったように、高頻度で掃除してあげる必要があります。
まとめ
デグーがストレスを溜めずに過ごしていただくことが、飼い主としての務めです。
基本的なことをしっかり守って飼育することで、デグーにストレスをかけることなく、仲良くデグーライフを送ることが可能になります。
もう一度、初心に帰って飼育環境を見つめ直してみましょう!