モルモット

モルモットのストレスについての対策や考え方

愛らしい見た目のモルモットたちですが非常に憶病で繊細な性格の持ち主です。

環境の変化や物音、食事やコミュニケーション不足などで簡単に病気になってしまう事も。

デリケートなモルモットたちにストレスを感じさせる事なく、より快適なモルライフを送ってもらうために知って欲しい知識や彼らが抱く気持ちについて、まとめてみました。

いきなりのスキンシップは御用心!?

初めてお家にモルモットを迎え入れた日は触りたくて、うずうずしてしまいますよね。

しかし彼らは非常に繊細な心の持ち主で、特に環境の変化に弱いんです。

新しい環境に慣れるまではケージにタオルなどを掛けて目隠しし、隠れ家を用意して先ずは視覚的に安心させてあげて下さい。

出来るだけ大きな音は立てず、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。

環境に慣れ、好奇心から周囲を見渡したりアナタを見ても逃げなくなってから、手でご飯やおやつをあげ徐々に距離を縮めていきます。

アナタの手に恐怖心を抱かなくなってから優しく撫でてみて下さい。

最初は驚いてしまうかも知れませんが、モルモットはスキンシップを好む動物です。

愛情をしっかりと伝えてあげましょう。

どうゆう事がストレスになるの?

憶病な性格のモルモットたちは、常に周囲を観察し聞き耳を立てています。

不意に大きな音がしたり、住環境が変われば過度なストレスを感じてしまうでしょう。

元々群れで生活していた習性からコミュニケーションやスキンシップを多く取る動物のため、単独だけで飼育している場合も寂しさからストレスになります。

多頭飼いが出来ないのであれば極力お留守番を短くし、スキンシップを多めに取ってあげて下さい。

逆に年齢が合わないモルモット同士や先住モルが居るケージに、いきなり入れてしまうと縄張り意識から喧嘩をしてしまいます。

これも大きなストレスになりますので、多頭飼いの場合は年齢を合わせて、最初から同じケージに入れてあげて下さい。

後からの場合はケージ越しに相性を見てからにしてあげて下さいね。

ストレスを感じ続けるとどうなるの?

ビタミンCの欠乏により様々な病気を引き起こし、最悪の場合、死に至ります。

モルモットは体内でビタミンCを生成出来ない上にストレスを感じると激しくビタミンCを消耗してしまうため、普段からビタミンCを多く摂取できる食事を与えるだけでなく、そもそもストレスを極力感じさせない環境を作らなければなりません。

また万が一、病気になってしまった場合は消費量がさらに増すため、通常よりも多くを摂取させなければならなくなります。

モルモット用のフードにはいずれも必ず添加されていますが、空気に触れたり水で溶かす事でフードに含まれている成分はどんどん劣化してしまいます。

多くを摂取させようにも非常に困難になってしまい症状によっては快方に向かわないまま衰弱し、命を落としてしまう子も。

何よりストレスによって水や餌を口にしなくなる子が多く、身体を硬直させたり威嚇して逃げるなどの行動をし始めたら、逸早く安心できる環境を整え不安を取り除いてあげて下さい。

ストレスにより神経性のショックで死んでしまう子もいるんです。

どんな環境が理想なの?

ストレスフリーな環境は単独飼育と多頭飼いとで若干異なりますが、何よりも憶病な性格を常日頃から理解し、配慮してあげる事です。

単独飼育の場合は、スキンシップを多く取りコミュニケーションを欠かさずに取ってあげて下さい。

信頼するアナタに愛でられれば声を出して喜ぶようになるでしょう。

多頭飼いの場合でも、もちろんスキンシップは必要ですが普段から仲間同士でコミュニケーションを取り合えるため寂しさを感じさせることはありません。

動物愛護の観点からでは本来、群れで生活している動物を単独で飼う事は寂しい思いをさせるため良くないとされていますし、2008年にスイスでは法律によってモルモットの単独飼育が禁止されました。

日本では法律による罰則などは無いので単独飼育する事に問題はありませんが、「寂しさ」がストレスを与えるという事を予め踏まえておきましょう。

ストレスを解消してあげるには?

モルモットは、鳴き声やボディランゲージで多くのコミュニケーションを取る動物です。

多頭飼いでの飼育環境では、まるで会話をしているかの様に仲間同士で顔を突き合わせている場面をよく目にします。

群れで生活し、仲間たちと触れ合っているからこそ得られている安心感を単独飼育では与えられないため、モルモットはアナタを信頼し、気遣い、愛情を求め、真っ直ぐに気持ちをぶつけてきます。

だからこそ、しっかり応えてあげられないのであれば多頭飼いをお勧めします。

人間でも「寂しい」という感情はとても辛いですよね。

モルモットたちも同じなんです。

触れ合ってあげられる時間を多く取るか、取れないのであれば初めから多頭飼いする事で日常生活における些細なのストレスの積み重なりを解消してあげましょう。

まとめ

本来、群れで生活している動物ですから、多頭飼いする事で日常における些細なストレスは解消されます。

しかし単独飼育しか出来ない場合は、モルモットたちが何にストレスを感じ、どんな気持ちでアナタを待っているかを理解し、配慮してあげる事で解消出来るでしょう。

名前を呼べば膝の上に乗っかってきて甘えてくる・・。

そんな風に飼い主を溺愛してくれる個体は単独飼育に多いんです。

それはつまり、それだけ愛情に応えてあげられているかどうか。

真っ直ぐに気持ちをぶつけてくれる彼らを深く理解し信頼関係を築いて素敵なモルライフを楽しんで下さいね!