モルモットにあげる餌で悩みを抱えている方は多く居らっしゃると思います。
高カロリーなチーズや油分の多いひまわりの種ばかりを食べすぎたり、逆に食欲不振でなかなか食べない・・・、などなど様々な種類があるフードから一体何が一番いいのか分からないという方々へ。
「チモシー」「野菜」「果物」と3記事に分けて、それぞれを詳しく人気順にまとめていきたいと思います。
今回は「果物編」です。
食べてはいけない果物ってあるの?
野菜のように即、中毒症状を起こしてしまう危険性の高い果物はありませんが、食欲不振や嘔吐の原因になる可能性が高いものとして、ぶどうが挙げられます。
アボカドなど、果物に関わらず種や葉の部分に含まれるペルシンと言う物質が中毒反応を起こさせるため、特に種などは与えないようにしましょう。
また、踏まえておくべき大前提として、果物はモルモットにとって与える必要がありません。
必要な栄養価が少ないだけでなく糖分を多く含むため摂取する事で、様々な病気に繋がりかねないからです。
なぜ、果物を与えるの?
では何故、果物を与えるのでしょう?
答えとして、何よりモルモットは甘い果物が大好きだからです。
栄養価はどの果物も一長一短、栄養を摂るために与えるのではなく、食欲不振の子に与えたり、コミュニケーションツールとして用いられるのです。
ぶどう以外の果物であれば、基本的に食べられない、食べてはいけないものは無く殆どの子が喜んで飛び付いてくれるので、食欲が落ち体力が低下している時などは特に重宝します。
注意しなくてはならないのがドライフルーツで、製品によっては加工の工程で加糖されるものもあり、糖分を余計に摂取してしまいかねないので与えない方が無難です。
果物を与えると言っても推奨される摂取量は小さじ一杯程度ですから、メリットは非常に少ないと言えます。
人気の果物が知りたい!
糖分を多く含むため与えるのにデメリットばかりの果物ですが、与えた時にみせてくれる多彩な喜び様は飼育者として一度は観ておきたいものです。
何より食欲不振に悩まれている方からすれば藁にもすがる気持ちでしょう。
折角あげるのであれば、やっぱり一番喜んでくれるものが良いですよね。
モルモットが喜ぶだけでなく、少ないながらも得られる栄養価と糖分の含有量のバランスからおすすめ順に見ていきましょう。
候補となる果物は以下の通りです。
- みかん
- りんご
- メロン
- イチゴ
- キウイ
- スイカ
- さくらんぼ
- 梨
- 柿
- ぶどう
- バナナ
- パインアップル
含まれる物質から種の多いものは出来るだけ避けたいですが一体どの果物が選ばれるでしょう・・。
第三位:パインアップル
第三位はパインアップルです。
水分と糖分を多く含むため当然、与え過ぎるのは良くありませんが人間と同じでモルモットも甘いものが大好き。
両手でしっかり掴んで頬張る姿は可愛くて堪りません。
第二位:柿
第二位の柿は、果物の中でビタミンCの含有量が秀でている事や、成分全体のバランスから選びました。
しかし渋柿は殆どの子が食べないので、与えるならば甘いものを選んであげて下さい。
第一位:リンゴ
第一位はやはり王道のリンゴです。
食い付きも良く、嫌いな子が最も少ない果物でもあり、食欲不振の子でも喜んで食べてくれるでしょう。
種の部分には充分に注意して与えてあげて下さいね。
果物を与える際は冷蔵庫などで冷えたものではなく、常温に戻し水分を拭ってから与えるようにして下さい。
多量の水分や冷えた状態のものを食べてしまうとお腹を崩してしまいます。
個体によって性格同様、嗜好は様々。
酸味を嫌う子や甘過ぎるものを避ける子も居ます。
好みが大きく分かれるので、月に一回など与える果物を変えながら好物を探し当てるのも楽しそうですね。
まとめ
果物はモルモットにとって与える必要が無い食材であり、栄養価も野菜に比べると30倍以上も劣ります。
しかし人間と同じでモルモットも毎日同じ食事ばかりでは飽きてしまい、ストレスなどから食欲不振に陥る事もあります。
そうした時、果物を与える事で機嫌を直してくれたり、飼育者とのコミュニケーションツールとしては非常に有効ですので、どうしても食べなくなってしまった時など与えてあげてみてはいかがでしょうか。
与え過ぎると健康を害すだけでなく、美味しさに慣れてしまい普段の餌を食べなくなってしまうので、与える量にも気を付けながら素敵なモルライフに役立てて下さいね。