フクロモモンガはなんとなく寒さに弱そう…。
だけど、具体的な温度がわからない。
そんな時は、野生のフクロモモンガの生息地を考えてみましょう!
と、思いましたが、生息地は日本とかけ離れているし、流通はブリード個体が多いので、あまり参考になりません。
そこで日本で飼育する際の適正温度とその対策についてまとめました。
Contents
フクロモモンガは野生でどこに住む?
フクロモモンガはインドネシア、オーストラリア、パプアニューギニアに住む熱帯の生き物です。
そのため、熱帯地域が原産です。
では、実際のフクロモモンガの適正温度はどのぐらいなのでしょうか?
フクロモモンガの適正温度・適正湿度
フクロモモンガの適正温度は22℃~28℃です。
適正湿度は、50%~60%です。
日本の気候では、夏さえ対応できれば冬はヒーターで乗り切れそうですね!
日本の湿度は高いとされています。
雨が続く時は70%、低くても50%前後です。
そのため、フクロモモンガの適正湿度を満たしているので湿度に関する対策は必要ないと言えるでしょう。
それでは、暑い夏と寒い冬の対策を見ていきましょう!
フクロモモンガと夏の猛暑を乗り切る方法
フクロモモンガの野生個体は暑さに慣れています。
しかし、日本で代々繁殖されている個体だと、暑さに不慣れです。
そのため、夏の猛暑で弱ってしまうことがあります。
そうならないための暑さ対策を紹介します!
アクリルケージと金網ケージで温度の測り方が違う!
金網ケージ
金網ケージの場合、部屋の室温とケージ内の温度が一緒なので、温度管理は室温で大丈夫です。
アクリルケージ
アクリルケージはケージ内の温度を測るようにします。
アクリルで密閉されているため、温度が上昇しやすいからです。
部屋は涼しいのに、アクリルケージ内が激アツ!なんてことのないようにしましょう。
では、暑さ対策を見ていきます。
部屋ごと適温にする
ケージの温度が28℃以上になったらクーラーを稼働します。
クーラーを使って部屋全体を涼しくします。
冷房の設定温度は26℃前後に設定しましょう。
注意点がひとつあります。
それはクーラーの風がフクロモモンガに直接当たらないようにすることです。
冷えすぎは厳禁です。
寒くなりすぎた用に暖かい寝床を準備しておきましょう!
部屋が広い場合は、扇風機などのサーキュレーターを用いて空気を循環させましょう!
フクロモモンガのケージのみを適温にする
ケージの上部に自作のクーラーを設置します。
クーラーの作り方を紹介します。
材料:
- 保冷剤
- 発泡スチロール
- 空気排出用のパイプ
手順:
- 発泡スチロールの下部に空気が出る穴を作成し、そこにパイプを装着します。
- 発泡スチロールの内部に、保冷剤を入れます。
- すると、パイプから、冷却された空気が出るのでクーラーの完成です。
自作クーラーはフクロモモンガのケージの上部に設置します。
上から冷たい空気を出すことで、ケージ全体に冷風を届けます。
保冷剤にもよりますが、6~10時間は持ちます。
外出の際に、複数個設置して冷却効果をもたらします。
ケージ内の一部分を適温にする
ケージ内に保冷剤を直接置いたり、ステンレス製のステップや寝床を準備します。
- 冷感ひんやりキューブ
- ひんやり天然石
- 接触冷感ベッド
などです。
1度ぐらいの冷却効果しかないので、これらのものに頼りすぎないようにしましょう。
フクロモモンガがとても暑いと思った時の避暑地として、もしものために準備しておくぐらいで十分です。
フクロモモンガと冬の寒さ対策
フクロモモンガにとって冬の方が苦手です。
そのため、飼い主がいない間でも暖房を用いて部屋を暖かくしておく対策が必要です。
寒い冬はアクリルケージが向いています。
アクリルケージは空気をケージ内に閉じ込めるため、温めやすいからです。
部屋全体を暖める
部屋全体を暖房器具を用いて温めます。
人間が過ごしやすい温度設定で大丈夫です。
それに加えて、ヒーターや暖突を用いるとフクロモモンガが自分の適温の場所で過ごせるのでオススメです。
ヒーターを用いてケージ内を暖める
暖突をケージ上部に設置し、保温球や、暖かい寝床を準備します。
この時、ケージ内に温度勾配ができるようにしましょう。
フクロモモンガが好きな温度で過ごせるようにしてあげます。
体温調節がうまくいかないと大変なことに!
フクロモモンガが体温調節に失敗してしまうとどうなるのでしょうか?
暑すぎる場合と、寒すぎる場合の両方を見てみましょう。
暑すぎると熱中症に!
夏は熱中症と脱水になります。
暑すぎる日にぐったりしていたら熱中症を疑いましょう。
動物病院にて、栄養剤と補液を投与します。
フクロモモンガは冬眠しないので低体温症に!
低体温症になると、動かなくなります。
いきなり高温で温めては温度差に対応できません。
そのため、人肌(36℃)ぐらいのカイロや、手のひらで包み込み温めてあげます。
この際のフクロモモンガに与える飲み物も温めてから与えます。
まとめ
フクロモモンガは、暑さは多少対応できますが、寒さにはめっぽう弱いです。
季節の変わり目である春、秋も暖かい環境を準備してあげてフクロモモンガとうまく付き合っていきましょう!