デグー

デグーの歯ぎしりは何のため?もしかして病気かも!

なぜデグーは歯ぎしりをするのでしょうか?

歯ぎしりをする他の小動物は、うさぎやハムスターが有名です。

うさぎは、嬉しかったり、興奮したりすると歯ぎしりをします。

ハムスターは、威嚇したり、親を呼んだりするときに歯ぎしりをします。

知能の高いデグーは歯ぎしりをどのように活用するのでしょうか?

病気による歯ぎしりもあるので、飼っているデグーの歯ぎしりが気になる方は要チェックです!

デグーが歯ぎしりをする理由

デグーが歯ぎしりをする理由は主に5つあります。

歯がかゆいとき

成長途中の月齢2~3ヶ月の小さいデグーに起こる歯ぎしりの場合、歯がかゆいだけの可能性があります。

小さいデグーは、うまくかじり木をかじることができません。

そのため、歯がかゆくなり、歯ぎしりをします。

感情を表しているとき

デグーが嬉しいときや悔しい時に歯ぎしりをすると言われています。

例えば、飼い主さんと部屋んぽしているとき。

甘えたようにすり寄ってきて、「ピピピピッ」と鳴くのと同時に歯ぎしりするという場合があるようです。

リラックスしているとき

リラックスしている時もデグーは歯ぎしりをします。

グリグリとした音のこもった歯ぎしりです。

不正咬合のとき(危険!)

不正咬合は、人間でいう顎関節症のような疾患です。

デグーの場合、前歯の噛み合わせがうまくいかなくなる場合が多いです。

詳しくは不正咬合のところを確認してください。

威嚇しているとき

歯ぎしりと少し違う、カチカチといった音で歯を鳴らします。

この場合、デグーが威嚇しているので無理にデグーに近づかないようにしてそっとしてあげましょう。

威嚇が続くようできたら、デグーが何かをストレスに感じている可能性があるので、飼育環境を見直す必要が生じます。

このように歯ぎしりにはたくさんの意味があります。

歯ぎしりで絶対注意しなければならないのは、歯の病気になっている場合です。

普段の歯ぎしりとの違いを見逃さないようにしましょう。

気になる歯ぎしりは不正咬合を疑え!

デグーの歯ぎしりの原因となる歯の病気に、不正咬合があります。

不正咬合になってしまっている場合、病院に連れていかないと最悪死に至る場合があります。

ちょっとでも当てはまる症状がある場合は動物病院の受診を考えましょう。

デグーの不正咬合とは?

不正咬合とは歯の噛み合わせが悪くなる病気です。

正常のデグーの歯並びは、前歯の上下歯が平行に綺麗に並んでいます。

その歯並びや噛み合わせに問題が生じることを不正咬合と言います。

不正咬合の症状

歯の噛み合わせが悪くなることにより、様々な症状が出てきます。

口周り以外の症状が出る場合もあるので、注意が必要です。

  • 歯ぎしりが増える
  • 歯ぎしりの音が大きい
  • くしゃみを頻繁にする
  • 鼻水が出る
  • 呼吸が荒くなる等の呼吸器系症状が出る
  • 目ヤニが出る、涙目等になる
  • よだれが出て口周りが汚れている
  • 前足で口の周りをこする
  • かじり木で遊ばなくなった
  • くわえた食べ物をこぼす
  • 牧草を食べない

といったような症状がでます。

程度に差はあるものの、日常のお世話の時に気づけると思います。

不正咬合が起きるとこんなことが起きる!

歯が伸び続けることによって、口内を傷つける場合がある

歯をうまく削ることができないので、歯が伸び続けます。

伸び続けた歯が、食事の際に口内を傷つけ、感染症を起こす可能性が出てきます。

歯が伸びすぎるので欠けたり、抜けたりすることがある

伸びすぎた歯で硬いものをかじると、刺さってしまって欠けたり抜けたりする可能性が出てきます。

痛みがひどくなると餌を食べることができなくなる

歯根にある神経が圧迫されると痛みが生じます。

特に餌を食べる時に神経が圧迫されやすいので、食欲がないように見受けられます。

不正咬合の診断

全身麻酔ののち、レントゲンにより歯根の状態を把握し、口腔内検診を実施します。

歯の発育方向異常や、欠損を確認して不正咬合と診断します。

不正咬合の治療

不正咬合の治療は、定期的に歯を削って整えます。

そのため、数週間から数カ月に1回、動物病院に行き、麻酔をかけた上で歯を削る治療が必要になってきます。

完全に治る病気ではないので長く付き合っていく必要がありますね…。

不正咬合にならないための注意点

不正咬合にならないようにするには、歯の成長を適切に促進すること、歯の伸びる方向を適正な方向にすることが重要になってきます。

  • ミネラル分をバランスよく摂取させる
  • 必要以上のかじり癖をやめさせる
  • 主食を牧草やペレットなどの硬さのあるものにする
  • おやつを与えすぎないようにして、虫歯や歯周病にならないように心がける

といった工夫をすることがデグーの不正咬合の予防につながります。

まとめ

デグーの歯ぎしりについてはまだまだ未知な部分が多いです。

デグーと長く一緒にいることで、デグーが歯ぎしりで何を伝えたいかがわかってくると思います。

最低限の飼い主の役目は、見逃してはいけない歯ぎしりを見つけてあげることです。

日々の観察、お世話を怠らないようにして、デグーの調子の変化を察知してあげましょう!

そして、病気の早期発見、早期治療で、充実したデグーライフを楽しみましょう!