ペットを飼育していると避けて通れないのが「爪切り」。
人間と同様、動物も爪が伸びます。これは動物として当たり前の現象です。
しかし、爪が伸びるのは当たり前とはいえ、爪切りなどで処理をしてあげなくてはいけない動物ばかりなのでしょうか?果たしてチンチラは、爪切りを必要としている動物なのでしょうか?
今回はそんなチンチラの爪切り事情について詳しく解説している記事となっていますので、チンチラの爪切りをどうしたらいいか悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
Contents
チンチラに爪切りは必要??
結論からいうと、チンチラに爪切りは必要ありません!
チンチラには勿論爪がありますが、小さい平爪であまり伸びない作りをしています。たまに爪をかじるような仕草をすることがあるかもしれませんが、爪が長いから噛んでいるわけではありません。
中には50匹に1匹くらいの確率で爪が伸びてしまう個体がいる言われていますが、基本的には伸びない個体が多いです。通常チンチラの爪はかじり木や普段の生活などで自然に削れていくので、過度に心配しなくても大丈夫です。
また、チンチラの指先や爪の先に白いデキモノのようなものが付いていて困っているという相談を耳にすることがありますが、それは爪が伸びすぎたり何か病気になっているというわけではなく、単に砂浴び用の砂が水などで固まってしまったものである可能性が高いです。
そういう場合は、ウエットティッシュなどで優しく拭き取ってあげてください。
チンチラは水に弱い生き物なので、直接水に濡らしたりお風呂に入れたりするのは絶対にやめましょう。
チンチラの爪が長くて痛いときの対処法
チンチラに爪切りの必要はありませんが、一緒に遊んだりしているときに「チンチラの爪が痛い!」と思うときがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
爪が小さく伸びづらいとはいえ、前足で全力でカリカリ引っ掻かれたりすると結構痛いですよね…(笑)
実際のところ、コミュニケーションの一環として飼い主さんのことをカリカリ引っ掻いてしまう個体は多いようです。
悪気があったり傷付けようとして引っ掻いているわけではないのですが、それでも痛いときは痛いので、なんとかできないかなーと思っている方も多いはず。
そういうときの対処法ですが、動物用の爪切りではなく、人間用の爪やすりを使って爪を短くします。
チンチラの爪はとても柔らかいので、人間用爪切りの裏に付いているやすりを使うと目が荒すぎてチンチラの爪が削れ過ぎてしまう可能性があります。なので、使う爪やすりは目の細かいものを慎重に選ぶようにしましょう。
おすすめとしては、人間用の爪やすりの中でも、爪の表面をピカピカにする為に作られた、平たい板のような形をしている爪やすりがおすすめです。
こういう種類の爪やすりは目の細かいものが多いので、チンチラの爪を傷付けることなくをケアするにはもってこいです。
「爪やすりだと時間がかかりそうだから、爪切りで切っちゃだめなの?」と思う方もいると思いますが、あまりおすすめはできません。
結局のところ、爪切りで爪を切っても表面は鋭いままですよね。なので、爪切りで爪を短く切っても引っ掻かれたときには痛いままです。
また、チンチラは手がとても小さいので、素人がチンチラの爪を切るのは非常に難しいです。爪切りは私たちが思っている以上に爪に負担がかかるので、チンチラにとってはかなりのストレスにもなります。
爪の健康は守れたとしても、精神的な健康を害してしまう恐れもあるので、もし爪を短くするのであれば爪やすりを使ってやさしく削ってあげるのが一番無難と言えます。
爪切りだと切りすぎてしまい怪我をさせてしまうことがあるかもしれませんが、目の細かい爪やすりでやさしく削ってあげればまず怪我はしないでしょう。
チンチラを飼っている方はご存知だと思いますが、チンチラの指はかなり細いです。
なので、目の荒い爪やすりを使うと指が安定せずこれまた怪我をさせてしまうことがあるかもしれないので、くれぐれも目の細かさに注意して爪やすりを選ぶようにしましょう。
チンチラの爪やすりの手順
チンチラの爪には、実は伸びやすい爪と伸びづらい爪が存在します。
効率よく爪やすりができるよう、爪やすりの手順をご紹介していきます。
①やすりにかける爪を決める
チンチラは、爪の中でも内側に生えている爪が最も伸びやすいと言われています。人間で言う人差し指にあたる爪ですね。
引っ掻かれたときに痛いと感じるのはその爪だけが原因の場合もあるので、まずは内側の爪をやすりにかけて様子を見ます。
②ケージに入れて爪やすりをかける
爪やすりをする際は、チンチラをケージの中に入れておやつ等で気を逸らしつつ、ケージを掴んでいる指にやすりをかけるのが最も怪我が少なく簡単な方法です。
チンチラの爪は人間の爪によく似ているので、爪が鋭く伸びていれば見てすぐにわかると思います。
まずは内側の爪からやすりにかけ、やすりをかけ終わったらケージから出し、爪の様子を確認しましょう。
(※抱っこが好きな個体は抱っこをしたまま爪やすりをかけてもOKです)
③まだ痛ければ順次やすりをかける
まだ爪が痛いと感じる場合は、内側から順にやすりをかけ、様子を見るというのを繰り返していきましょう。
1度爪やすりをかければ飼っているチンチラの爪の伸び方の傾向がわかると思うので、引っ掻かれて痛い方はぜひトライしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?チンチラの50匹に1匹は爪が伸びるとなると、確率的には結構高いのではないでしょうか?
飼っているチンチラの爪が痛くて悩んでいる方も、上記の方法をぜひ試してみてください。きっと痛みが軽減し、コミュニケーションがもっと楽しくなると思います。
チンチラの爪は柔らかいので、ケージに入れたまま爪やすりをしても十分に削れると思うので、まずは試しにやってみてくださいね。