「キリンの睡眠時間はどのくらいなの?」
「キリンは首が長いけどどうやって寝ているの?」
こんな疑問を考えたことはありませんか?動物の中で一番首が長いキリンは、寝るだけでも大変そうに見えてしまいますよね。
今回の記事では、キリンの睡眠について2つに絞って詳しくまとめました。
- キリンの睡眠時間
- キリンの寝る姿勢
結論だけでなく理由についてもご説明していきますので、読み終わることにはキリンの睡眠について深く理解することができます。最後までご覧ください。
Contents
キリンの睡眠時間を知っていますか?
肉食動物の1日の睡眠時間は10時間以上ありますが、草食動物の1日の睡眠時間は平均3～4時間しかありません。
肉食動物と比較すると、その短さがよく分かります。草食動物に含まれるキリンはどのくらいの長さの睡眠なのか気になりますね。
キリンの睡眠時間はとても短い
実はキリンは約20分しか寝ません。その20分間で熟睡しているのは、たったの1～2分だといわれています。
動物の中で最も背が高いだけでなく、一番短い睡眠時間の動物でもあるのですね。なぜこんなにも睡眠時間が短いのでしょうか?
どうして睡眠時間が短いの?
睡眠時間が短い理由は3つ考えられます。
理由① 睡眠よりも食事の方が大切だから
キリンは大きな体を持っているので、食べる量も多く必要になります。
しかし、キリンの食事は草なのでカロリーがとても低く、体の機能を保つには寝る時間を削って食べ続けなくては栄養を得ることができないのです。
理由② 睡眠時間がそんなに必要な体じゃないから
睡眠時間が少ないと、人間の場合は私生活に影響が出てしまいますよね。
ですが、キリンは体をわざと代謝を低くして、睡眠時間が短くても影響が出ないように作られています。生き残るために体が発達したのですね。
理由③ 敵に狙われる危険性が常にあるから
キリンは草食動物なので、肉食動物のターゲットになります。
野生の世界では、いつ敵に狙われるか分かりませんので、すぐに逃げられるように睡眠時間が短く熟睡しすぎないように体が対応しています。
また、代謝を低くしていることで敵に狙われても抵抗できるように体力も温存しています。
キリンの睡眠時間の短さについて理解していただけたと思います。次は、寝る時はどんな姿勢なのかご説明していきますね。
キリンの寝方はどんな姿勢なのでしょうか?
長い首をどのような体勢にしてキリンは寝ているのか気になるポイントですね。野生のキリンと動物園で飼育されているキリンの寝姿を比較してみました。
野生のキリンの寝る姿勢は?
野生のキリンは立ったまま寝ます。木に寄り添うようにして浅く眠ります。
いつ敵に狙われるか分からないので、逃げられる体勢のままです。生きるために身につけた姿勢だということが分かります。
人間だったら毎日立って寝るのは想像しただけでも辛そうですよね。
動物園のキリンの寝る姿勢は?
動物園で飼育されているキリンは、足を折りたたんでお尻のあたりに頭をのせて眠ります。体を丸めて意外とコンパクトに寝ることができます。
ぜひ画像検索で寝ている姿を見てください。世界一背が高いキリンが丸まっている姿は可愛らしいですよ。
この体勢は野生のキリンは決してしません。なぜなら、キリンは立つのに時間がかかるため座ってしまうと敵に狙われやすくなるからです。
動物園のキリンは、周りの環境が安全であることを認識しているため、座って眠る珍しい姿を見ることができるのです。
また、夜だけでなく昼間に寝るキリンもいますので睡眠時間も野生のキリンより圧倒的に長く寝ていることが分かります。
睡眠時間が長くなると何か影響があるの?
野生のキリンよりも飼育されているキリンの方が、睡眠時間が長いことで「寿命」に影響があることが分かりました。
野生のキリンの平均寿命は約10～15年ですが、飼育されているキリンは約20～30年だといわれています。住む環境によって寿命に大きな差がありますね。
飼育されているキリンが長生きの理由は2つ考えられます。
理由➀栄養価の高い食事を摂取しているから
野生のキリンの食事は低カロリーな葉っぱのみなので、栄養を確保するまで大量に食べ続けなくてはいけません。
そのため、睡眠時間を減らす生活をしなくてはいけません。
しかし、飼育されているキリンは、栄養価の高いリンゴやニンジンを食べているので野生のキリンよりも短時間で必要な栄養を取ることができます。
理由②睡眠時間を長く確保できるようになったから
食べる時間が短くなることで、飼育されているキリンは睡眠時間を確保することができます。
敵に狙われる心配もありませんので、安心して睡眠できる環境で脳をしっかり休ませることができることが寿命を長くしている理由だと考えられています。
短時間の睡眠でも耐えきれる体の構造をしていますが、睡眠が長い方が脳と体を休めることができるので寿命も倍近く長生きすることができるのですね。
動物だけでなく私たち人間も含めた生き物にとって睡眠が大切なことよくわかりました。
まとめ
キリンの睡眠時間は草食動物の中で一番短いです。
キリンは環境によって寝る姿勢と睡眠時間が変わり、寿命に影響を与えています。
キリンの睡眠についてご紹介しました。キリンの睡眠時間が短いこと、寝る姿勢や睡眠時間が住んでいる環境によって変わり、寿命にも影響を与えていることについてもご説明しました。
キリンの睡眠について深い理解を得られたと思います。動物園に行った際に、キリンの知識を思い出していただけると嬉しいです。
