チンチラがペットとして人気になる前は餌の種類が非常に少なく、中にはうさぎの餌を代用品として与えていた人も居たくらいでした。
今では餌の種類も増え、むしろどれをあげればいいかわからないという方も増えてきたのではないでしょうか??
今回はそんなチンチラフードに関する悩みにお答えしている記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
Contents
チンチラの餌は何を与える??
チンチラの主食としておすすめなのは、ずばりチモシーです。
他にも主食として与えられるものでアルファルファというものもありますが、歯を削ったり食物繊維を多くとるという面ではチモシーにやや劣ります。
どちらも牧草ですが、含まれている栄養素や性質が異なるのです。
チモシー
イネ科の牧草。食物繊維が多く、たんぱく質やカルシウムが少ない。
食物繊維が豊富なことから消化不良等の消化器疾患を予防する作用があるため、大人のチンチラには特におすすめ。
低カロリーなので肥満予防にも◎
栄養素が少ないのでペレットと併用して与える必要がある。
アルファルファ
マメ科の牧草。
食物繊維は普通で、多くの栄養素が含まれている。
カロリーも豊富なので成長期の子供チンチラに与えるのが良いとされている。
栄養素が十分に含まれているのでペレットを併用して与える必要はないが、歯を削ったり消化を助けるのには適さない。
子供の時期はアルファルファを与え、大人になったらチモシーを与えるのが理想的ですが、多くの個体がチモシーよりアルファルファを好むため切り替えが難しいとされています。
歯が伸びてしまうと「不正咬合」という病気にかかってしまうことがあるので、アルファルファをあげる際には注意が必要。
牧草を与える一番の目的は「歯を削ること」なので、初めからチモシーを与えても問題はありません。
その際はペレットを併用して栄養を補うことを忘れずに!
主食・副食・おやつの与える量は??
大人のチンチラが1日に必要とする食事の量は
- チモシー 1カップ
- ペレット 25~30グラム
- おやつ 3グラム
程度が理想とされています。
主食
チモシーは低カロリーで食物繊維も豊富なので、量はあまり気にしなくて大丈夫です。
常に食べられるようにしておき、不正咬合を予防しましょう。
副食
ペレットの量は25~30グラムが理想的です。
ペレットはチモシーで補いきれない栄養を摂取することが目的なので、毎日同じ量を同じ時間にあげて健康管理をしてあげましょう。
チモシーを食べずペレットばかり食べるという子は、チモシーがお好みの味ではない可能性があるので、ペレットの量はそのままでチモシー別のものにを変えてみるようにしましょう。
おやつ
おやつの量は3グラム程度が理想とされています。大体ティースプーン1杯くらいです。
ペレットで補いきれないビタミンやミネラルなどを摂取できるため、ペレットと同様毎日あげた方がいいです。
チンチラとコミュニケーションを取る意味で、おやつタイムはチンチラにとっても飼い主さんにとっても非常に大切な時間になります。
チンチラは人参やカボチャなどの野菜やりんごやみかんなどの果物が大好物で、おやつに関しては「もっとほしい!」と可愛い仕草でおねだりをしてくる子も多いです。
可愛さ余ってついつい追加であげてしまいたくなりますが、あげすぎると肥満の原因になったり、牧草やペレットに興味を示さず栄養が偏って体調を崩しやすくなったりするので注意しましょう。
ちなみに、おやつのおすすめとしては乾燥した野菜や果物をあげるようにすると消化器疾患に陥りにくいです。
市販のおやつは沢山ありますが、レーズンなどのドライフルーツやひまわりの種などのナッツ類が特におすすめです。
逆に食べてはいけないものとしては、ネギ類・丸い種が入ってるような野菜や果物・チョコレートなどがあげられます。
チンチラがご飯を食べない時の理由と対策
理由その1:餌の種類を変えた
これはチンチラ以外の動物にもよく見られる症状の1つですが、慣れ親しんだいつもの餌と違うものを与えられたとき、ご飯を食べなくなることがあります。
チンチラはグルメな子が多く、気に入った餌でないとお腹が減っていたとしても意地でも食べないという子も多いです。
対策としては、新しい餌を少しずつ古い餌と混ぜてあげてみると良いです。
古い餌に飽きて突然食べなくなることもあるので、この方法はチンチラを飼う上で必須な知識になってきます。
理由その2:食べかけの餌を放置している
先ほども述べた通り、チンチラはグルメな動物です。
食べかけのご飯は時間が経つと食べ物と認識されなくなるので、再度口に入れることはまずないと思っていいです。
勿体ないからと食べかけの餌を残したまま次のご飯を入れてしまっては、食べかけどころか新しい餌まで食べなくなってしまうことがあります。
対策としては、次のご飯タイムの時に古い餌は完全に取り除くこと。
衛生面の観点から見ても前のご飯を残しておくことはあまりおすすめできません。
かといって捨てる量が多くなってしまうと中々痛手なので、出来るだけ初めから食べきれる量を与えるように心掛けましょう。
理由その3:体調不良と季節の症状
夏バテや脱水症状などで、水分が足りていない時も食欲が落ちやすいです。
餌だけでなく、お水を飲む量も適切かどうかも常に気にかけるようにしてあげてください。
その他では風邪、不正咬合、消化器疾患などが原因の場合もあります。
それらが原因と考えられる場合は病院に連れていきましょう。
また、発情期や毛の生え変わりの時期にも食欲が落ちることがあります。
この場合は時期を過ぎてしまえば食欲が戻ってくるので、あまり心配する必要はありません。
理由その4:コミュニケーション手段として餌を使っている
チンチラを飼っていてたまに起こる現象の1つに「チンチラが餌を捨てる」というのがあります。
捨てる理由としては、遊んで欲しいから・おやつが欲しいからなどの可愛らしい理由から、体調不良を訴えている場合まで様々です。
チンチラをよく観察して、遊んだりおやつをあげてみたりしても元気が出ない場合は病院へ連れていきましょう。
餌を捨てておやつをせがまれた時にいつもあげてしまってはペレットやチモシーを食べなくなってしまう恐れがあるので、あまり誘惑に乗りすぎないように気を付けましょう。
まとめ
ペレットが主食だと勘違いされる方が多いので、チモシーが主食とは知らなかった方も多かったのではないでしょうか??
チモシー9割、ペレット1割くらいで丁度良いです。
毎日同じ量を同じ時間に与えるようにすると健康管理もしやすくなります。
おやつで上手にコミュニケーションを取りながら、ふとした変化に気付いてあげられるようになると良いですね!