モルモット

モルモットの好きな野菜や食べてはいけない野菜

モルモットにあげる餌で悩みを抱えている方は多く居らっしゃると思います。

高カロリーなチーズや油分の多いひまわりの種ばかりを食べすぎたり、逆に食欲不振でなかなか食べない・・・、などなど様々な種類があるフードから一体何が一番いいのか分からないという方々へ。

「チモシー」「野菜」「果物」と3記事に分けて、それぞれを詳しく人気順にまとめていきたいと思います。

今回は「野菜編」です。

食べてはいけない野菜ってあるの?

少量であっても危険な食材

  • 玉ねぎ
  • ネギ
  • ニラ
  • ニンニク
  • アボカド
  • 生豆
  • ジャガイモの皮および芽の部分
  • トマトのヘタの部分

これらは少量であっても中毒を起こす危険な食材です。

食べ過ぎると危険な食材

  • バナナ
  • サツマイモ
  • トウモロコシ

など「でんぷん質」を多く含む食材は、食べ過ぎると体内で異常発酵し体調を崩してしまいます。

モルモットは自分でビタミンCを生成する事が出来ないため餌によって補う必要があり、殆どのモルモット用フードには添加されています。

ただし、ビタミンCは熱に弱く、また長時間空気に触れる事で破壊されてしまいます。

何より人間だってサプリメントで栄養を補うよりも瑞々しい生野菜から摂取した方が嬉しいですよね。

つまりビタミンCを多く含む野菜が好ましいと言えますが、

  • パセリ
  • ブロッコリー

は同時にカルシウムも多く含まれているため、食べ過ぎると尿道が詰まってしまう尿石症になる危険性を伴います。

また同じく繊維質もモルモットにとって必要で、

  • キャベツ
  • レタス
  • 白菜

など繊維質が少なく水分を多く含む食材を食べ過ぎると、お腹を壊してしまいます。

いずれの食材も食べ過ぎは良くないので、バランスの良い食事を心掛けましょう。

野菜を与える注意点

モルモットに適した野菜は、「食物繊維が豊富」で「ビタミンCを多く含み」「カルシウムが少ない」事が理想となります。

しかし完璧に満たした野菜などは無く、あくまでも「おやつ」として与える程度であり、モルモットにとって主食では無いので注意して下さい。

どの野菜もあげ過ぎれば何らかの病気に繋がったり、体調を崩してしまいます。

きゅうりと人参について、一昔前まではビタミンCを破壊してしまうため与えてはいけない食材と言われていました。

現在では研究が進み「アスコルビアーゼ酵素」という成分は破壊するのではなく酸化型に変化させるだけで、体内での作用に影響を及ぼす事は無いと分かりました。

あくまでも適量ですが与える事に問題はありません。

人気の野菜が知りたい!

候補となる野菜たちは以下になります。

  • レタス
  • もやし
  • きゅうり
  • サツマイモ
  • 小松菜
  • パセリ
  • ほうれん草
  • トマト
  • 枝豆
  • 大根
  • 人参
  • ピーマン
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • 水菜

前述から幾つかの野菜は既に除外されてしまいますね。

しかし一概にビタミンCを多く含んでいるからと言って一位を取れるとは限りません。

ビタミンCを多く含む野菜は、概ねカルシウムも多く含んでしまっているんです。

ビタミンCと食物繊維が豊富でカルシウムが少なく理想に最も近い野菜は果たしてどれなのでしょう・・・。

第三位:パセリ

第三位には何とパセリ。

これには疑問を持たれる方が多いかも知れません。

殆どの方が一位に選ぶであろう野菜ですし、ビタミンCの含有量は100gあたり約120mgと第一位の含有量と同じです。

食物繊維も他の野菜に比べ含有量が高く、理想に近いと言えます。

しかしカルシウムも非常に多く含んでおり100gあたりの含有量は290mgという候補の野菜の中でも飛び抜けて高い数値であり、加えて摂取する量とのバランスを考えると高価である事などから、第三位にさせていただきました。

第二位:ピーマン

青ピーマンが第二位です。

他の候補野菜の中ではビタミンCの含有量は三番目に多く、含まれる100gあたり76mgで食物繊維も見劣りするものの、秀でているのはバランスです。

タンパク質とカルシウムの含有量は圧倒的に少なく、三位のパセリと比べると29倍もの差が出てきます。

摂取する量を考えると非常に優れたバランスであると言えるでしょう。

第一位:ブロッコリー

筆者が選ぶ第一位はブロッコリー。

ビタミンCの含有量は三位のパセリと同等ですが、食物繊維は次いで高く、カルシウムの含有量はパセリの八分の一以下です。

茎の部分など硬い所と柔らかい所があるのも魅力で、個体によって好みが分かれていて非常に微笑ましく思えます。

タンパク質が若干高いものの、全体的なバランスを考えると最も優れていると言えるでしょう。

ランキング形式で表しましたが、どの野菜も一長一短。

与え過ぎればモルモットにとって健康を害するだけでなく、死に至る危険な野菜もあるので与える時は充分に気を付けてあげて下さいね。

また、薬品などが付着している可能性があるので、水でよく洗ってから与えるようにしましょう。

まとめ

モルモットは野菜を非常に好んで良く食べますが、あくまでも主食では無くおやつ程度で与える事を心掛けて下さい。

多くの牧草が持つ栄養価に比べれば、野菜から得られるのは圧倒的に少なく、また食べ過ぎる事で病気のリスクを高める危険性を持っているからです。

しかし喜んで食べてくれる姿というのは飼育者にとっても癒される瞬間です。

また、モルモットにとっても野菜は大好物ですから、適量を心掛け素敵なモルライフに役立てて下さいね。