モルモット

愛するモルモットが死んでしまったら

愛する家族の一員として、モルモットとの素敵な生活は幸福に満ちたものでしょう。

しかし命がある以上、必ず最期はやってきます。

少しでも長く生きて欲しいと思いながらも、いつか必ずやってきてしまう命の終わりには、どんな準備が必要になって来るのでしょうか? 

今回はモルモットの平均寿命や亡くなる前の兆候、死に際にすべき事や、その後の準備など必要な事をまとめてみました。

モルモットの亡くなる前・・・

モルモットの平均寿命は3年から5年と言われていますが、中には長寿で7年以上も生きた個体が報告されています。

死に際が近付くと、徐々に餌を食べなくなり、水も飲まなくなります。

これにより内臓の機能が弱まっていく事で心臓も衰退していくのです。

元気がないな、と思ったら餌や水を飲んでいるか確認し、水を飲んでいない状態がしばらく続いているようであれば、口元を湿ったもので濡らしてあげると良いでしょう。

やがて周りのものに興味を示さなくなり寝たきりの状態が続きます。

この時に下痢や嘔吐、痙攣など頻繁に起こりますが、本人に意識は無く痛みなどは感じていないそうです。

体温が下がり体の中に残っているものを排出し終えると呼吸が乱れ始めます。

不規則に浅かったり深く早い呼吸を繰り返したあと、脳が低酸素状態となり心拍数が減少し絶命するのです。

しかし聴覚は最期まで残りますので、遠のく意識の中にあってもご家族の声で、アナタの声で温かく見送ってあげて下さいね。

モルモットの亡くなった後・・・

可愛い姿のまま埋葬してあげてもいい?

可愛い姿のまま埋葬を希望する方が多いですが、実は非常に難しい問題なのです。

近所の綺麗な公園や自宅の庭に埋めるなど土葬に関しては、軽犯罪法に抵触してしまう可能性がありますので、先ず土地の所有権を確認する必要があります。

とても辛い言い回しになりますが、あなたにとって大切な家族であっても他人から見れば動物の死体でしかなく、法律上でもペットは廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第一項、第二項により一般廃棄物に分類されています。

このため他人の土地や公共の場に土葬してしまうと、軽犯罪法第一条二十七号『公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てた者』に該当し不法投棄と同じく処罰されてしまいます。

また、自宅であってもアパートやマンションの共有スペースでは当然上記の法律に抵触しますし、自身で所有している宅地であったとしても、転売などで他者に所有権が移った時の事まで考えなくてはなりません。

このように土葬に関しては非常に難しい条件があるうえ、仮に自宅の庭に埋めても直ぐに白骨化する訳ではありませんから、虫が湧き独特の死臭を嗅ぎつけた狸や猫に掘り起こされてしまう事もあるでしょう。

土葬が難しいなら火葬?

保健所での火葬

保健所と聞くと嫌なイメージを持たれる方も多いかも知れませんが、一般的な愛玩動物の火葬を受け付けてくれます。

モルモットですと約2,000円前後に前後になるかと思います。

事前に「保健所生活衛生課」で手続きが必要となり、合同火葬であることも踏まえておかなければなりません。

保健所での火葬は価格が安い代わりに、火葬の立会及び遺骨の返却がしてもらえません。

ペット葬儀業者での火葬

遺骨を持ち帰ったり、ペット霊園にて供養を考えている方であれば、ペット葬儀を受け付けている業者に依頼する事をお勧めします。

最近では、ペット専用の葬儀も1万円前後から受け付けている業者が多くあります。

最期の旅立ちはアナタが悔いの残らない様に、送り出してあげて下さい。

どうしても土葬は駄目なの?

ご自身の所有地で土葬をする場合、先述の理由を踏まえ、一度火葬してから土葬する事をお勧めします。

火葬後であれば動物に掘り返されてしまうリスクも軽減できます。

どうしても火葬を望まれない場合は、直ぐに土に還る訳では無い事を念頭に置いて埋める必要があります。

少なくとも1メートル以上の深さに埋め腐敗を防ぐため石灰などを用いるのも効果的でしょう。

遺体を包むときはタオルなどで包みますが、ビニールや化学繊維のポリエステルなどは湿気を閉じ込めてしまいますので、一緒に土に埋めるものは土に還りにくい化学繊維ではなく、木綿や絹などの自然素材の物を選びましょう。

雨や風で柔らかい土が飛ばされ埋めた場所がへこんでしまうため、埋め戻した土は少し高く盛るようにして下さい。

まとめ

愛する家族の最期は、辛いですが必ずやってきます。

モルモットは犬や猫の様に研究が進んでいる訳ではありませんので、年齢がまだ若い場合でも突然死んでしまう事だってあります。

餌を食べない、水を飲まないなどの症状を早めに察知しましょう。

もし余命宣告をされてしまったとしても、アナタと共に生きてくれた小さな命を存分に全うしてもらい、悔いの残らないよう送り出してあげましょう。