チンチラを順調に飼育していると、「お友達を作ってあげたい」や「繁殖させて大家族になったら楽しそう」と思う瞬間が増える人も多いのではないでしょうか?
チンチラは陽気でコミュニケーション能力も高いので、多頭飼いは何の問題もなくできると思われがちですが、実は対面させるタイミングやチンチラの年齢・毛色などによって“多頭飼育崩壊”の危険性があるのです!
いざ多頭飼いをしてみて「やっぱり無理だった」とならない為に、多頭飼いをする前に考えるべきことと注意点をまとめてみました。
Contents
チンチラは多頭飼いできる??
チンチラの多頭飼いは、きちんと順序立てて行えば、基本的には可能です。
ですが、多頭飼いをする前に必ず考えて欲しい点が3つあります。
- チンチラを最期まできちんと飼育できる経済的余裕があるか
- 病院やホテル等の確保はできているか
- アレルギー検査を済ませているか
多頭飼いをする際は、これらをクリアにしてから行動に移すようにしてくださいね。
多頭飼育崩壊防止のポイント
多頭飼いをする際に一番気を付けなければならないポイントは、先住のチンチラの心を傷付けないことです。
先住の子にストレスが溜まってしまうと、新しい子と喧嘩を繰り返したりして、共に仲良く暮らしていくことが困難になります。
すると最終的にどちらの面倒も見られなくなり、飼育崩壊が始まってしまうのです。
新しい子を飼う前に、先住の子との信頼関係が十分に築けているか、今一度思い返してみましょう。
①年齢による反応の違い
先住の子が赤ちゃん、または子供の場合
これは人間の子供と同じで、相手を遊び相手として見るので、仲良くできる可能性が高いです。
性格があまりにも違うなどでなければ、多頭飼いに一番適した年齢といえます。
先住の子が1~2歳の場合
これくらいの年齢の時は大人になりたてということもあり、ライバル心や縄張り意識が芽生えやすいです。
勿論個体差はありますが、仲良くするのに適した年齢とは言えないでしょう。
先住の子が3~5歳の場合
先住の子が甘えん坊の場合は、新しい子に対して嫉妬心や不快感を感じてしまうことがあります。
反対に先住が面倒見の良い子だと、新しい子に対して兄弟や後輩として可愛がってくれる場合もあります。
これは完全に個体差によるので、飼い主さんがきちんと見極めることが大切です。
先住の子が高齢の場合
喧嘩をしたり仲違いをする可能性は低いですが、長年付き合ってきた飼い主さんに新しい家族ができたことに対して、悲しみや寂しさを覚える子もいます。
先住の子の性格をしっかり理解した上で、多頭飼いをするべきかを考えてみましょう。
②性別による相性の違い
オス同士の場合
オスはメスに比べ、縄張り意識やライバル意識が強い傾向にあります。
人に懐きやすい子も多いので、新しくきた子に対して強く嫉妬をしてしまい、時には喧嘩が勃発することもあります。
多頭飼いにはあまりおすすめできない組み合わせです。
メス同士の場合
性格にもよりますが、オス同士より仲良くできるケースが多いです。
発情期などで感情の起伏が激しくなってしまう時期もありますが、基本的には多頭飼いに適した組み合わせと言えます。
オスとメスの場合
この組み合わせは繁殖が関わってくるので、初心者にはおすすめできない組み合わせですが、繁殖目的ならば子供のころから一緒に飼うとチンチラにストレスが少なく繁殖まで持っていくことができます。
繁殖が目的でなければ、この組み合わせは避けた方がいいでしょう。
③毛色による意識の違い
チンチラには色々な毛色がありますが、実は毛色によって仲良くできるかどうか左右されることがあります。
例えば、チンチラが小さいころから多頭飼いをしたとして、ブラックベルベット2匹とホワイト1匹を同時に飼うとします。
すると、毛色が違うということで仲間意識が薄れ、ホワイトの子がいじめられてしまうというケースがあるのです。
いじめや喧嘩の原因を少しでも作らない為に、多頭飼いをする際はなるべく毛色の近い子を選ぶようにしましょう。
初対面の流れと注意点
- 新しい子を先住の子に会わせる前に、お家と飼い主さんに十分に慣れてもらう
- 初めは直接ではなくケージ越しに対面させる
- 部屋んぽは別々に行い、相手のケージに近付けすぎないようにする
- ある程度慣れてきたと感じたら、少しずつ一緒に遊ばせてみる
喧嘩になりそうだと判断したら、すぐにチンチラ同士を引き離し、しばらくはケージに入れ落ち着かせましょう。
少しずつお互いに慣れてくると思いますが、どの子でも必ず仲良くなれるというわけではないので、そこは見極めていきましょう。
仮に仲良くなれなかったとしても、チンチラの成長具合や環境などで変わってくることもあるので、気を落とさずに皆平等に可愛がってあげましょうね。
まとめ
新しい子を迎えたばかりの頃は、つい新しい子を構いたくなりますが、そこは気持ちをグッと堪え、先住の子を優先的に優しく接してあげてください。
先住の子が、飼い主さんの愛情をしっかりキャッチできる環境を作ってあげれば、新しい子に対して優しくできる機会も増えてきます。
平等に愛情を注ぎ、少しでも長く家族として楽しく生活できるよう、初めは特に慎重にお世話をしてあげてくださいね。