愛らしいモルモットの鳴き方には幾つも種類があります。
普段は温和な性格ですが信頼する飼い主を見つければ途端に鳴き始めるなんて事も。
癒される独特の「ルルル~」から、いきなり高音で「キュッキュッ」などなど高低長短で実は非常に感情表現が豊かなモルモットたちの鳴き声と種類、その意味についてまとめてみました。
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そもそも、どうしてモルモットは鳴くの?
モルモットは本来、群れで生活する習性があります。
鳴き声やボディランゲージによって仲間たちとコミュニケーションを取り合うため感情表現がとても豊かなんですね。
お腹が空いた、怒っている、寂しい、甘えたい・・、などなど信頼する飼い主のアナタに対して心を開いてくれるほど会話するように鳴き、色んな感情をぶつけてくれます。
トーンの大小や高低長短の鳴き方と、アナタだけに見せてくれる豊富な仕草を理解し汲み取ってあげる事で距離がより一層縮まり絆を深められるでしょう。
どんな風に鳴くの? 意味も知りたい!
鳴き声の意味を大きく分けると5つに分類できます。
「キューイキューイ!」「プーイプーイ!」
大きなトーンで激しく訴えてくる、この鳴き方は欲求鳴きです。
お腹が空いている時や周囲を警戒している時にも鳴きますので必ずボディランゲージと合わせて感情を理解してあげましょう。
ご飯をあげる前などにはクルクル回ったり激しく動いて、嬉しい! 待ちきれない! など感情の昂ぶりを表しますが、
逆に少しずつ動き周囲を窺ったり逃げるような格好で鳴く場合には何かに怯えたり警戒している時です。心配や不安を取り除いてあげましょう。
「キュッキュッ!」「キーキー!」
高音で短く鳴きながら激しく動き回ったり、周囲を見渡しながら鳴くのは警戒や怒り、興奮状態の感情を表しています。
普段の仕草と照らし合わせて何に不満や警戒心を抱いているのかを考えてあげましょう。
また、体調が悪い時にも同様の鳴き方をする事があり特に草食動物であるモルモットたちが弱っている姿を晒し、痛みや苦痛で鳴く時には既にかなり症状が悪化してしまっている場合が多いので注意深く観察し、いつもと違う事がないか見てあげて下さいね。
「キュイキュイ!」「プイプイ!」
高音で短く鳴く鳴き方は嬉しい時や、ご機嫌な感情を表しています。
ご飯を貰えて嬉しい時、飼い主に甘えている時によく鳴く鳴き方で大きなお尻を左右に振りながら歩く姿はとても可愛らしいです。
ケージの中で飼い主に向かって鳴いている時には外に出して思い切り遊ばせてあげましょう。
群れで暮らす習性を持ったモルモットたちですから多頭飼いでは、よくこの鳴き方を耳にします。
互いに遊ぼう! いいよ! と言った感じでしょうか。
微笑ましくて、とても気持ちが和む心地良い響きです。
「グルグルグル・・」「グルルル・・」
低音でこのように鳴いている時は威嚇や怒りを表しています。
いつまでもこの状態が続けば大きなストレスを溜めてしまいますから、すぐに原因を取り除いてあげましょう。
逆に飼い主が構い過ぎて怒っている時も・・、いつまでも触れ合っていたい気持ちは分かりますが構い過ぎて怒りだした時には、そっとお家で休ませてあげましょう。
多頭飼いでは喧嘩している時などに、この鳴き方をします。
そっと間に仕切りを挟むなどして互いが視界に入らないようにして仲裁してあげましょう。
対応が遅れると怪我を負う大喧嘩に発展してしまう事もありますので注意が必要です。
「グルルル~」「ルルル~」
やや高音で鳴いたり、喉を鳴らしている時は求愛や嬉しい感情を最大限に表しています。
異性に対しての求愛時はもちろん、飼い主に撫でてもらっている時や美味しいご飯を食べている時などに鳴く事が多く喜びの表現は愛らしい仕草にも現れます。
この鳴き声が聴けるのは飼い主冥利に尽きますね。
ただし求愛時は相手の子が嫌がっていないかも観察してあげて下さい。
オスがこの鳴き方でメスのお尻を追いかけまわしている事が殆どです。
メスの子には場合によって大きなストレスになりますから嫌がって逃げ回っている様子であれば別のケージに移してあげましょう。
もしかしてモルモットの鳴き声はうるさい??
普段は非常に温和なモルモットたちですが、何かを強く訴えたい時には火が付いたように鳴きだします。
犬や猫に比べ鳴き声はそれ程、大きくないと言っても騒いでいる時のモルモットたちは正直うるさいです。
しかし何故、騒いでいるのか、何を伝えたいのかをしっかり理解してあげられれば殆どが騒ぎ出す前に対応出来てしまう些細なものばかり。
怒鳴ったり躾と称して鳴き止ませようなどと考えるのは逆効果です。
モルモットにとって鳴く事はコミュニケーションの一環ですから無理に鳴き止ませようとすれば過度なストレスや確執を生むだけでなく信頼関係にも傷が入ってしまいます。
何より信頼するアナタに向けられたメッセージである事を踏まえ、よく観察し何を求めているのか汲み取ってあげて下さい。
普段の仕草や鳴き方を把握しましょう
多くのモルモットたちが鳴き声と共に豊かな感情をボディランゲージでも示してくれます。
興奮している時や危険を感じている時、飼い主であるアナタを見つけたから構って欲しい、甘えたい! という愛らしい感情は、そのまま愛らしい仕草でも見せてくれます。
普段から鳴き方と仕草のパターンを把握しておく事で急な体調変化を見抜き易くなりますし、可愛らしい表現の意味を理解出来た事で飼い主だけでなく想いが伝わったモルモットたちにも嬉しく、楽しい関係性を築いていけるでしょう。
まとめ
モルモットの鳴き方には様々な感情が含まれています。
気持ちを理解する事で、お互いの絆を深めるだけでなく普段から仕草や鳴き方を把握しておけば万が一、体調が優れない時にも早期に発見できる可能性が高まります。
飼い主であるアナタへ心を開けば開くほど日常会話の様に語りかけてくれるモルモットたち。
その鳴き方や仕草で感情を汲み取り、より豊かなモルライフをお楽しみ下さい!