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立ち上がったヒグマの大きさはマンションの2階の高さ?!

ヒグマの中でもエゾヒグマは日本に生息する動物の中で最大の生き物です。

今回は、そんなエゾヒグマの歴史と特徴についてまとめました!

クマ牧場で見ている姿は彼らのほんの一部です。

エゾヒグマの実際の本性とは…。

ヒグマの生態

まずはヒグマの生態についてまとめました。

ヒグマの分類

哺乳網食肉目クマ科クマ属ヒグマ。

ヒグマはヒグマでも生息地によって呼び名が異なります。

ヒグマの生息地

ヒグマの生息地はヨーロッパからアジア、北アメリカ大陸と幅広く生息しています。

現存するクマの中で最も広く分布する種です。

・エゾヒグマ…北海道に生息

・コディアックヒグマ…アラスカに生息

・ヒマラヤヒグマ…ヒマラヤ山脈に生息

・ハイイロクマ…北アメリカに生息。グリズリーとも呼ばれる

今回はヒグマの中でも日本に生息するエゾヒグマについて注目していきます。

北海道旅行している時にばったりヒグマに出会う可能性がありますからね…。

ヒグマ出没注意!

ヒグマの寿命

野生下25年、飼育下30年。

エゾヒグマは天敵がいないので、天寿を全うできていることが平均寿命が示しています。

ヒグマの大きさ

エゾヒグマの体長は2m、体重は200kg前後です。

立ち上がると3mに及ぶので、マンションに2階部分まで到達する大きさです。

2000年に体重400kgにもなる最大のヒグマがトウモロコシ畑を荒らして捕獲されたというニュースがありました。

トウモロコシを食べ過ぎてブクブク太ってしまったようです。

エゾヒグマは危険だが絶滅危惧種

エゾヒグマは生息数が減少しています。

毛皮のために狩猟されたり、餌を求めて人里にくると駆除されたりしてしまっています。

その結果国際自然保護連合から絶滅危惧種としてレッドリストに記載され、保護対象になっています。

アイヌ人とエゾヒグマの関係

蝦夷(現在の北海道)に住んでいるアイヌ人は、ヒグマを神として崇めていました。

ヒグマはアイヌ語でキムンカムイ。

山の神という意味です。

アイヌの自然観によると、狩猟の対象となる動物は神とされます。

神の国と人の国が存在し、ヒグマも神の国では人間同様の姿形をして生活しており、人間の作る酒やお金が欲しければ、毛皮をかぶった動物の姿をして人の世界におりてくると。

人間は、神がもたらした肉や毛皮を享受し、神の国へ酒や木弊、団子を捧げ祭ります。

この儀式をイオマンテと言います。

同じヒグマでも、ウェンカムイ(悪い神)として恐れられていヒグマもいました。

ウェンカムイは、人間を殺傷するようなヒグマを指します。

アイヌの人は、ウェンカムイを見た目で判断していたようです。

・マタカリプ…冬に冬眠し損ねて、気が荒くなっているクマのこと

・エペンクワシ…前足が長く、手長熊とも呼ばれる

・エパンクワシ…後ろ足が長く、脚長熊とも呼ばれる

・チチケウ…全身に毛のない禿げた熊

・マラプト・フレ・サランペアン・カムレ・ポコアン… 赤毛の熊。気性の荒さはもっとも危険

見た目だけである程度、熊の凶暴さがわかるアイヌ民族の観察眼に驚きです。

エゾヒグマの強さ

エゾヒグマはただ大きくて力が強いから強いのではありません。

知能や生きる力も実は強いです。

自然界を賢く生き抜くための知能

エゾヒグマの賢いエピソードは以下の通りです。

・狩人の追っ手を払うために自分の足跡の逆をたどり追っ手の目をくらませる

・銃で撃たれた後、茂みに姿を隠してハンターの後方に回り込み奇襲

・人間と戦うと自分の身に危険が及ぶことを理解しているため、簡単に人間に近づこうとはしない

・餌場や食べ物の隠し場所を記憶して忘れない

・熊牧場のクマは自らおねだりポーズをし始めた

生きるための知恵をヒグマはたくさん持っています。

生きる強さは雑食性から

エゾヒグマは雑食性です。

シカやウサギなどの肉をよく食べていると思われていますが、彼らが最も食べているのは植物です。

ドングリやフキなどを食べて生活します。

常に餌を食べることで大きい体を維持しています。

エゾヒグマによる被害

エゾヒグマによる被害は大きく分けて3つあります。

農業被害

もっとも被害額が大きく、最近も増加傾向にある被害です。

農業被害額は1億円に上ると言われ、農家は対策に追われています。

家畜被害

飼育している家畜がヒグマに襲われてしまいます。

しかし、1970年代から家畜被害は大きく減っています。

ヒグマの数が減ったのか、餌となるエゾシカが増加しているからなのか。

原因はいろいろ考えられます。

人身被害

エゾヒグマは人間をエサと認識し、捕食する事件が起こったことがあります。

代表的なのは、札幌丘珠事件、三毛別熊事件、石狩沼田幌新事件、などです。

複数の熊が民家を襲ったり、人を連れ去ったり残忍な事件です。

ツキノワグマの場合、偶然人間を傷つけてしまうことはあってもエサとして狙うことはありません。

エゾヒグマの凶暴性がわかります。

まとめ

エゾヒグマが凶暴化してしまうのは人間が生息地を奪ってしまっているからにも感じました。

お互いが干渉せず、共存できるような将来になるといいですね!