ハリネズミ

ハリネズミの繁殖にチャレンジする方法!

「ハリネズミの飼育に慣れてきてそろそろ繁殖でもさせてみようかな?」

「ハリネズミって今人気だし、増えたら販売なんで出来ちゃったりして!」

なんて考えるかたもいると思います。

新しいことにチャレンジするのは楽しいことです。

そのチャレンジの手助けとして、ハリネズミの繁殖方法と、販売できるのかどうかについてまとめました。

ハリネズミの繁殖の基礎知識4つ

ハリネズミの繁殖は容易かどうかをみていきましょう。

ちなみに、ハムスターみたいにオスとメスがいたら簡単に増えちゃった!とはなりません。

繁殖力

飼育環境と個体の性格にもよると思いますが、比較的繁殖が容易な方です。

ペットショップにハリネズミががたくさん出るようになって価格が1万円前後の子も増えてきているのがその証拠です。

繁殖に向くハリネズミの性格と個体

性格は、飼い主に慣れていて、神経質ではない個体が向いています。

神経質な個体だと、日々の生活のストレスに加え、出産と育児のストレスがさらに上乗せされることになります。

その結果うまく繁殖できないことがあります。

(ちなみに神経質な性格は親ハリネズミから子に受け継ぐみたいです)

また、ちゃんとご飯を食べている体力のある個体であることが条件です。

出産と育児には体力がたくさん必要というわけです。

繁殖期

繁殖期は温度管理された環境だと1年中可能です。

強いて言うなら、冬場の寒さは生まれてくる赤ちゃんハリネズミに負担になるので、出産の時期を冬にするのはやめておいた方が良いです。

人間の生理みたいにハリネズミにも発情周期というのがメスにはあります。

9日間の発情期と7日間の休止期を繰り返します。

オスは、繁殖可能年齢になるといつでも可能です。

繁殖年齢

オスは生後6~8ヶ月。

メスは生後6ヶ月以降。

意外と若い個体のうちから繁殖が可能です。

メスの場合、出産は負担が大きいので、1歳半を過ぎても出産経験がない場合は繁殖を行わない方が良いです。

また、3歳以降もご老体となるので繁殖をやめさせた方が良いです。

繁殖方法の流れ

それでは繁殖方法です。

他の小動物と違うのは、「お見合い」が必要なところです。

お見合いだなんて、一昔前の日本みたいですね!

お見合い

ハリネズミは普段1匹で飼育するのが基本です。

匂いに敏感なのでいきなり他の個体が入ってくると飼育環境の変化でストレスがかかります。

つまり、そんなストレスのかかった2匹が狭い空間にいると…。

喧嘩が起きる可能性があります。

そうならないように、お見合いから入ります。

オスとメスのケージ隣同士においたり、匂いのついた床材を交換したりします。

近くに異性がいることを意識させるというわけです。

同居

意識させた後、同居をさせます。

同居の時間は最初は夜の1~2時間だけと短時間で済ませましょう。

喧嘩をしないようならば、徐々に長くしていきます。

最終的に、4~5日間一緒にすると効果的です。

この時、広めのゲージ、2つの巣箱を準備して、2匹にストレスがかからないようにしましょう。

交尾

交尾を狙うオスは「ピーピー」と泣き出します。

オスはメスを追いかけ回してやっとの思いで交尾にたどり着きます。

交尾は4分ぐらいで終わります。

もし、終わったのを確認できれば、2匹をそれぞれのケージに戻してあげましょう。

妊娠中の変化

ハリネズミの妊娠期間は30~35日です。

妊娠がわかると交尾から3週間後ぐらいにメスの体重が50gほど増量します。

また、乳房の発達なども見られます。

この時はメスの体調管理に気をつけてあげると良いです。

ストレスをなるべく与えないように安静なところで飼育してあげます。

そして、高栄養なご飯で体力UPをはかります。

生後まもないハリネズミの赤ちゃんの扱い方

基本的には親ハリネズミが育てます。

親を信頼してそっと見守る程度にしましょう。

写真を撮ったり、赤ちゃんを触ったりするのはストレスとなるのでダメです。

あまりストレスを与えると子供を食べてしまうハリネズミをいます。そうならないために最新の注意を払いましょう。

ハリネズミが子供を食べるって本当!?

子育てが上手じゃない親ハリネズミもいます。

その場合、2時間おきに人工保育して、授乳してあげる必要が出てきます。

一つの大切な命なのでめんどくさいとは言ってられません。

責任を持って育てる必要が出てきます。

ハリネズミは簡単に繁殖販売できるの?

今すぐに繁殖させて販売する!と意気込んでた方に残念なお知らせです…。

販売には資格が必要で、条件的に半年以上かかる可能性があります。

取るべき資格は2つあります。

第一種動物取扱業と動物取扱責任者。

動物取扱責任者には以下の3つのうち、いずれかが該当していなければいけません。

  • 半年以上の実務経験がある
  • 1年間以上教育機関を卒業している
  • 資格を所有している

第一種動物取扱業は、細かく分かれていますが、販売をする資格もここに含まれています。

二つの資格が必要になってきますので、簡単に増やしてハリネズミを売って稼ぐ、というのは不可能です。

まとめ

ハリネズミの繁殖は簡単だけど、販売は難しい。

繁殖は、オスとメスの相性が合えば簡単に行えることがわかったと思います。

しかし、販売には資格が必要であるため、安易な気持ちでは始められません。

ペットを繁殖させるのは個人の自由です。

繁殖させた個体も責任を持って最後まで飼い切る気持ちを忘れないで繁殖にチャレンジしていただきたいと思います!