ハリネズミは比較的おとなしい動物という印象がある人も多いのではないでしょうか?
意外と思われるかもしれませんが、実はハリネズミって、結構暴れん坊なのです。
なぜ暴れてしまうのか?暴れてしまったときの対処法は?
普段のおとなしさとのギャップに戸惑わないよう、ハリネズミが暴れてしまう理由と対策をきちんと理解しておきましょう!
Contents
ハリネズミが暴れる理由とは?
ハリネズミが暴れてしまう理由を大きく2つに分けると、ずばり「ストレス」と「運動不足」です。
大切に育てているはずなのに、なぜストレスを感じたり運動不足に陥ってしまうのか?
それぞれについて詳しく見てみましょう。
どんなときにストレスを感じる?
①しつこくされたとき
誰だって、どの生き物だってしつこくされたらイラッとしてしまいますよね。
ハリネズミはもともと人に懐きづらい動物です。飼い始めはなかなか距離が縮まらず、寂しく思う時期もあるかと思います。
そんな中、早く仲良くなりたいからとしつこく呼びかけたり、なんとか手の平に乗せてみようと奮闘していませんか?
しつこくしてもハリネズミは喜ばないどころか、どんどんストレスが溜まっていってしまいます。
②うるさいと感じるとき
ハリネズミは非常に臆病な性格です。眠っているときやリラックスしているときに物音が聞こえると驚いてしまい、ストレスを感じます。
モグラの仲間であることや、夜行性であり普段は静かな時間帯に活動していることを考えると、人が活発に活動している昼間の時間帯は、多数の物音により特にストレスを感じていると言えます。
運動不足になってしまう理由
①もともとの運動量との差
先程も言った通り、ハリネズミは夜行性の動物です。
室内で飼育しているハリネズミは飼い主さんの生活リズムに適応し昼間に起きている子も珍しくないようですが、野生のハリネズミは夜に起きエサを探し求め毎晩何kmという距離を走り回ります。
一方室内で、しかも普段はケージ内を移動するだけになってしまうハリネズミは、運動不足になってしまうのも当然です。やがてストレスを感じて、暴れまわりたくなるのもわかりますね。
②遊び方がわからない
ハリネズミ用のおもちゃや回し車など、運動不足を解消するためのアイテムはたくさんあります。
しかし、ハリネズミは人に懐きづらく、飼い主さんがハリネズミにおもちゃを与えてもある程度の信頼関係が芽生えていないと使ってもらえないことも多いです。
するとハリネズミは寝ているか、ご飯や水を飲むためにケージ内を少し歩く程度しか移動しないので、運動不足になっていくというわけです。
どうしたらストレスと運動不足を解消できるの?
①なるべく小さいうちから飼う
これは他の動物も同じですが、赤ちゃんの頃からお世話をしている子は、飼い主さんに心を開きやすいです。お世話をしているうちにだんだんと信頼関係が芽生え、大きくなってからもコミュニケーションがかなり取りやすくなります。
②においを覚えてもらう
飼い主さんのにおいを覚えてもらうことは、ハリネズミを飼う上で必須事項です。
ハリネズミは視覚が弱いので、目で飼い主さんを判断することが難しいです。そのとき助けになってくれるのが、ハリネズミの優れた嗅覚です。
鼻の前に手の平をそっと近付け、徐々ににおいを覚えていってもらいましょう。根気よく続けているうちに、飼い主さんのにおいを覚えてくれます。
③昼間の時間はそっとしておく
まずは、ハリネズミと人間とでは元気な時間帯が異なるのだということを理解しなければなりません。
多くのハリネズミは昼間の時間は眠っています。
昼間にハリネズミと遊べなくても、そこは自分の気持ちをグッとおさえ、ハリネズミの生活リズムを優先してあげましょう。
夜になったらだんだん動き出すので、そこからはハリネズミをよく観察し、嫌がられない程度にコミュニケーションを取り信頼関係を構築していきましょう!
昼間の時間であっても、ハリネズミが自ら行動している場合は、遊んだり呼びかけをしても大丈夫です。
④回し車を置いてあげる
運動不足解消に必要なことは、なんと言っても走ること!
夜中に飼い主さんのお部屋の中を走り回らせるわけにもいかないので、ケージの中に回し車を置いて、そこで走らせてあげてください。
最初は初めてのにおいに戸惑うと思うので、回し車に乗せたりサポートしてあげてくださいね。
暴れたときの対処法は?
とにかくそっとしておきましょう。
無理に落ち着かせようとすると、余計にストレスが溜まってしまいます。
暴れる前に何か嫌なことはなかったか思い返してみて、その原因を1つずつ解消してあげてください。
まとめ
ハリネズミと上手にコミュニケーションを取ることは出来れば、朝起きたときにハリネズミが暴れた痕跡を見ることもなく、お互いに穏やかに過ごせそうですね。
きちんと信頼関係があれば、爪切りのときや抱っこをしたいときなども、きっと暴れず大人しくしてくれるはずです。
ゆっくりじっくり、ふたりの絆を深めていってくださいね!