デグーは齧歯類(げっしるい)と言って歯が伸び続ける動物です。
「てことは、爪も伸び続けそうだから切ってあげなきゃじゃん!」
と思う方が多いです。
でも実際は、切る必要がない場合が多いです。
それはどうしてなのでしょうか。
気になる爪のあれこれについてまとめました!
Contents
デグーに爪切りが不要なわけ
デグーは基本的に爪切りが必要ないとされています。
そのわけはデグーの生活スタイルにありました。
野生も飼育下も自分で爪を削る
デグーの爪は、むやみやたらと伸ばしているわけではありません。
自然界のデグーは木に登ったり、岩場を飛び回ったりするのに必要だから爪を伸ばしています。
そのため、デグー自身が日常活動の中で勝手に不必要な分の爪を削っていることがほとんどです。
飼育下のデグーにおいても同じことが言えます。
ケージの中の木を登ったり、ステップを移動したりすることで勝手に爪を削ります。
驚くべきことに、デグーの中には、自分で爪を噛んで整える個体もいるようです。
爪を切りすぎると出血も
デグーの爪の根元には血管や神経が通っています。
つまり、爪の根元を切ると血管を傷つけ、出血してしまうことがあるのです。
自分で爪を切ってあげる際は、十分に注意して先端2mmぐらいのみを切るようにしましょう。
道具を使って爪切りをさせる方法
「自分でデグーの爪を切るのは怖い!
けど、爪が伸びてどうしよう!
ヤスリみたいに勝手に爪を研いでくれる道具を使えばいいんだ!」
と言うわけで、爪を削ってくれる道具を紹介します!
爪とぎステップ
「爪とぎステップ」はSANKO(三晃商会)から販売されている商品です。
軽石を材料としており、ケージに取り付けて、ステップとして用います。
そこをデグーがジャンプすることで、爪が削れる仕組みになっています。
また、かじって歯を整えるのにも用いることが可能です。
アマゾンのレビュー評価でも「実際に爪とぎができる!」といった意見が多数あり、効果は絶大なものといえるでしょう。
1つだけでも効果は十分なのですが、2つのステップを階段のようにして設置することでさらに爪とぎの効果が高まるのでおすすめです。
欠点は、ケージが金網製のものでないと使えないことです。
水槽や自作の衣装ケースで飼育している場合、取り付けができないので他の道具を使うことになります。
メンテナンスシート
SANKOのメタルサイレントに取り付ける専用のシートです。
メタルサイレントが金属製の回し車なので金網部分に足を挟まないようにするためにも取り付けることをおすすめします。
メンテナンスシートはツルツルな面とザラザラな面があり、どちらを使うことも可能なので爪の削り具合を見て変えるのをおすすめします。
メタルサイレントはどのケージにも置くことができます。
そのため、水槽で飼っている方でも安心して使うことができます!
登り木か、斜めのステージ
登り木か斜めに置いたステージで自然界の木登りのようなことをさせます。
デグー高いところに行くのが好きなので、上に行ける木があると喜んで登ります。
その過程で爪が自然と削れるのを利用します。
素焼きの鉢植え
素焼きの鉢植えをハウスにしたり、ステップにします。
その上を歩いたり、中で遊んだりすることで爪が削られます。
デグーだけではなく他の動物の爪とぎにも鉢植えは用いられるのでおすすめできます!
もしも爪切りが必要になった時の切り方
手に乗せた時に「チクチクしていたいなぁ」とおもうぐらいが爪の切りどきです。
自分で爪を整えるデグーですが、老化や怪我でうまく整えられなくなる場合があります。
その場合、爪切りは必須になってくるのでその方法をご紹介します。
爪切りの手順
①人間の赤ちゃん用の爪切りを準備します。
先端が丸爪切りを用います。
デグーがいきなり動いても、刺さらないようにするためです。
②デグーを固定します
固定の方法は様々あるので以下にまとめました。
③爪を少しだけ切る
具体的には2mmぐらいだけ切ります。
切りすぎないぐらいがちょうどいいです。
デグーの固定の方法
洗濯ネットに入れてみる
洗濯ネットにデグーを入れて、穴から足だけを出します。
2人で作業することをおすすめします。
一人は洗濯ネットを固定し、もう一人はその間に爪を切ります。
しっかりデグーが固定されるのでおすすめです。
餌を食べている隙に切る
一人で切らなければならない場合に行います。
デグーが好きなおやつなどを食べている隙に爪を切ります。
気づかれるので数日かけて少しづつ切るようにしましょう。
ひとりがデグーを抱えて、もうひとりが爪を切る
デグーを抱きかかえた状態で爪切りをします。
ひとりが胴体を包み込むように掴んで、デグーが立ち上がった状態のようにして爪を切ります。
この時、目を覆ってあげると落ち着く場合があるのでトライしてみましょう!
まとめ
デグーの爪切りは必要な場合と不必要な場合があります。
まずは、自分で切ってあげるのではなく、爪を研ぐ道具を用いて自然に短くなる工夫をしてあげましょう。
爪を切りすぎると逆に怪我の原因にもなってしまう可能性が出てくるので要注意です!