モルモットの噛み癖にお悩みの方は多いでしょう。
モルモットが噛むのには理由があり習性も関わってきますので、先ずは理解してあげる事が大切です。
甘噛みなのか本気で噛んでいるのかによっても全く意味が違いますし、言葉の発せない彼らからの伝えたいメッセージが隠されているという事を踏まえておきましょう。
今回はモルモットの「噛む」という行動について、モル側の気持ちになってまとめてみました。
噛む子は悪い子?
モルモットの年齢や噛む度合いによって意味が変わってきますが、いずれの場合でも悪い子だから噛んでしまう訳では決してありません。
モルモットは人間のように言葉が話せませんから、不満や伝えたいメッセージを込めて噛む場合があります。
逆に甘えたい欲求や感謝を伝えるスキンシップとして甘噛みする子も居ますので、飼育者が汲み取ろうとする心が何よりも大切です。
子供の頃であれば甘噛みの力加減が分からず噛んでしまう事もありますが、大人になってから本気で噛んだ場合は、強い不満や普段感じているストレスを早急に改善して欲しいというメッセージが込められているでしょう。
モルモットの習性について
感じているストレスや不満、反対に感謝を伝える甘噛みもある中で、根本的な習性を知る必要があります。
モルモットの歯は生涯伸び続けますので、硬いものを噛んだり歯同士を擦り合わせ削る行為が必要となり、これをしなければ伸び続ける歯は皮膚を突き破って死に至らしめます。
仮に重篤な場合に至らずとも、不正咬合を一度発症してしまえば治療は困難で再発の可能性が非常に高い病気なんです。
このような病気にならない為にも、本能から噛む事で歯を削ろうとする習性があるという事を知っておいて下さい。
モルモットは今、何を想う?
前述の通り、甘噛みであれば構って欲しかったり撫でてくれたことや日頃の感謝を込めたスキンシップである可能性が高いです。
野生下においても群れで生活する彼らは、仲間同士でスキンシップとして甘噛みし合いコミュニケーションを取っています。
問題は本気で噛んだ時の理由です。
多くの場合、ケージの置かれた環境や餌、飲み水に対して不満を持っている可能性が高いためケージを覗いてみて過度に噛んだ形跡が無いかなど観察してみて下さい。
夏場であれば飲み水が汚れてしまっていたり、餌が好きでなかったりなど理由は様々ですが、裏を返せば伝えたいメッセージがあるから噛んでいるという事を考えてあげて下さいね。
噛むことに対しての注意点
モルモットはアナタに対し伝えたいメッセージを持って噛んだのです。
彼らが本気で噛んだならば、その噛む力はとても強く、人間の大人であっても大声を出したり出血するほどの痛みを伴います。
しかしそれはメッセージであって、悪さをしようと噛んだ訳では無いという事と、彼らは怒られても「怒られた」とは理解が出来ない事を踏まえておきましょう。
痛みに声を荒らげ、「しつけ」と称して手を出すなんて行為は絶対にしないで下さいね。
彼らはアナタに警戒心を強めるだけでなく、今まで築いてきた信頼関係は即座に瓦解し、修復する事は非常に困難となるでしょう。
まとめ
モルモットが「噛む」という行為には必ず意味があります。
仮にアナタを噛んだのならば、それはアナタに対して知って欲しい、分かって欲しい、改善して欲しいというメッセージが込められていますので、伝えたい想いは何なのか良く観察し、汲み取ってあげて下さいね。
感じている不満やストレスが解消されれば、餌をくれる飼育者を噛むようなことはしないでしょうし、想いを汲み取ってくれたことはきっとモルモットに伝わります。
より一層信頼関係を深め素敵なモルライフを送れるでしょう。