うさぎの餌選び方が種類が多くて分からない。
人気がある商品を選べばいいのかな。
こんなことで悩んだことはありませんか?
よく分からないから、定番商品を選んでしまう気持ちも分かります。
ですが、うさぎも人間と同じく食生活が重要です。
飼ってるうさぎにとって定番商品が良い餌だとは限りません。
その食生活を管理できるのは飼い主の方だけです。
だからこそ、うさぎの餌選び方を今回の記事でご紹介します。
記事を読むことによって、餌を買いに行く際に役立つ知識をまとめましたので、参考にしていただけると嬉しいです。
Contents
うさぎの餌の選び方がなぜ重要なの?
結論からお伝えすると、うさぎの餌選び方によって、健康や体型に影響を与えるので重要なんです。
うさぎは繊維質を取ることで胃腸を動かすことができます。
餌を食べないと胃腸が動かなくなり、脂肪肝という病気にかかる可能性が高くなります。
また、うさぎの餌には年齢に合ったペレットが販売されています。
それは、成長に合わせて餌を変えていかないと肥満になってしまうこともあるからです。
健康と体型を維持するために、牧草・ペレット・生野菜・おやつの4種類に分けて選び方を順番にご説明していきます。
選び悩んでいる部分だけでも見ていただけると参考になります。
うさぎの牧草について
牧草の役割は?
①うさぎの歯を整えてくれます
うさぎの歯は削らないと伸び続けてしまいます。
その削る役割をしてくれるのが、牧草なんです。
うさぎは牧草を食べる際に、歯ですり潰しながら食べます。
すり潰すことによって食べやすくなるのと、歯も同時に削ることができます。
②胃腸の環境バランスを整えてくれます
牧草に含まれている繊維質は、細菌の餌になるのと悪玉菌を抑えてくれる役割をしてくれます。
それによって、胃腸内の環境バランスを整えてくれるので牧草を食べることは大切なことです。
③胃腸の動きを良くしてくれます
うさぎは牧草の繊維質によって胃腸を動かすことができます。
うさぎが自身でグルーミングをして毛を飲み込んでしまっても、繊維質の働きによってフンと一緒に排出してくれます。
うさぎの病気である、毛球症やうっ滞の予防にも繋がります。
牧草の種類は?
うさぎが食べている牧草には、大きく分けて2種類あります。
それは、マメ科とイネ科に分かれます。
牧草といえばチモシーが有名ですが、チモシーはイネ科に属しています。
この2種類の牧草を比較してみましょう。
マメ科の牧草の特徴
種類
- アルファルファ
- クローバー
- ツルマメ
栄養
栄養が非常に高い牧草(高タンパク質・高カルシウム・低繊維)
こんなうさぎにおすすめ
生後6ヵ月までの成長期のうさぎや、妊娠中・授乳期・病気のうさぎにおすすめしています。
体力が低下しているときにマメ科の牧草を摂取すると、高い栄養価によって体力回復を手伝ってくれます。
イネ科の牧草とは違い柔らかいので、うさぎが好む牧草です。
しかし、大人のうさぎには栄養が多すぎるため、太ってしまう可能性が高くなります。
かえって肥満による病気になることも考えられます。
与えすぎには注意が必要な牧草です。
イネ科の牧草の特徴
種類
- チモシー
- オーチャードグラス
- クレイングラス
- スーダングラス
- オーツヘイ
など
栄養
ヘルシーな牧草(高繊維質・低タンパク・低カルシウム)
こんなうさぎにおすすめ
年齢に関係なく食べることができます。
子うさぎのうちから食べ慣れさせておくと、飼い主の方にとってもラクになり、うさぎの健康にも良い牧草です。
どんなに食べても問題がなく、マメ科よりも硬い牧草なので歯を削ってくれる役割もあります。
牧草を刈る時期による違いは?
一番刈り
時期は春から初夏にかけて刈り取った牧草です。
一番硬くて繊維を多く含んでいます。
一番刈りを食べられるようになるのが理想的です。
二番刈り
時期は夏の終わりから秋にかけて刈られた牧草です。
一番加と比較すると柔らかく、繊維も少し減ります。
一番刈りをどうしても食べられない子に、試してみてください。
三番刈り
時期は初冬に刈られた牧草です。
二番刈りよりも柔らかくて繊維が減ります。
二番刈りも食べられなかった子への最終手段です。
チモシーでも三番刈りは柔らかいので、食べやすくなっています。
牧草の取り扱いで気をつける点は?
牧草の保管方法を気をつけましょう。
なぜなら、管理を怠ってしまいますと季節によっては牧草が湿気てしまったり、虫がわく原因になったりもします。
虫がわくなんて想像するだけで、ぞわっと鳥肌が立ちますね。
8年間うさぎを飼っていて、牧草もまとめ買いしたこともあります。
しかし、一度も虫が出たことが無いので、そういうことが起きることを正直知りませんでした。
高温多湿な季節や場所に置いていると、虫が増えやすい環境になります。
そうならないために、保管方法について改めて確認をしましょう。
2つのポイントを実践してみてください。
- 牧草の置き場所については風通しの良い場所を選びましょう。
- 牧草が水分を吸収しないように、密閉しましょう。
密閉に関しては、ジッパーに牧草を小分けにして入れている方もいれば、乾燥剤を入れて密封している方もいます。
牧草管理用のボックスも販売しています。
飼い主の方にとって管理しやすい方法で、密閉して保管しましょう。
うさぎのペレットについて
ペレットの役割は?
ペレットの原料は、チモシーとアルファルファの2種類に分けることができます。
現在はチモシーが原料となっているペレットが主流です。
また、うさぎの年齢に合ったペレットや、うさぎの種類に合わせた体質用の商品も販売されるようになりました。
飼ってるうさぎの年齢によって、必要な栄養が変わってきます。
時期に合わせて餌を変えてあげるようにサポートしてあげましょう。
特に成長期用のペレットは大人のうさぎには、太りやすい栄養が多く含まれていますので気をつけてあげてください。
ペレットはあくまでも、牧草では足りない栄養をサポートしている副食です。
うさぎの食事の理想的な割合は、
牧草が75%・ペレット20%・おやつ生野菜5%
だといわれています。
ペレットは体重によって変わってきますので、うさぎの基本体重を把握すると計算がしやすくなりますよ。
グルテンフリーを知っていますか?
この説明をするには、「グルテン」について知っていただく必要があります。
グルテンとは、小麦などの穀物の胚乳から作られるタンパク質です。
そのグルテンに水分を加えてよく練ると、強い粘りが出ます。
そして作られるのが、パンやクッキーです。
うさぎに食パンの耳をあげるともぐもぐと喜んで食べますが、実はあげないほうが良い食べ物なんです。
なぜなら、うさぎはグルテンやデンプンを多く含んでいる食べ物の消化は得意ではないからです。
それらを食べると、胃腸の動きの低下と腸内菌のバランスを崩す原因になります。
うさぎの胃腸は、繊維質のある食べ物を食べることで活発的に動かすことができます。
繊維質を食べるために、体も作られています。
グルテンフリーとは、グルテンを摂取しない食生活をすることです。
うさぎの体のためにも、牧草中心のグルテンフリーの食事をおすすめします。
うさぎのためのグルテンフリーの食事とは?
うさぎの食事でパンさえ食べなければ、グルテンフリーな食事になるのでしょうか?
実は、グルテンはうさぎのペレットに使われているんです。
私も調べるまで知らなかったのですが、ペレットの原料である牧草を形にまとめる「つなぎ」の役割を担っています。
気づかないうちにグルテンが含まれていることもあります。
1つひとつを確認するのは飼い主の方が大変だと思います。
そんな方には、うさぎの餌でグルテンフリーのペレットも販売されています。
食事にこだわってあげることで、うさぎの健康をサポートしましょう。
うさぎの生野菜について
生野菜の役割は?
生野菜には水分をたくさん含んでいて、牧草やペレットには含まれていません。
水分を取ってほしい夏場や水分を飲まないうさぎには、生野菜をあげることで水分を摂取する手助けになります。
うさぎに生野菜をあげすぎない方が良いという意見もありますが、水分を摂取するために食べたほうが良いという意見もあります。
どちらが正しいかははっきりお伝え出来ません。
確かに水分を多く含まれている食べ物を食べると、腹が緩くなってしまうこともあります。
反対に水分を取った方が良いとも言われますので、どちらも正しいい部分があります。
悩むときには獣医さんに相談しましょう。
私も獣医さんに悩んでいる点は相談していました。
薬の飲ませ方を相談したときには、野菜やドライフルーツに挟むようにするのも方法だと教えていただきました。
野菜に挟んであげると食べてくれるようになり、相談してよかったと思います。
野菜をあげるポイントは?
野菜は複数の種類をローテーションしましょう。
同じ野菜ばかりあげていると、栄養が偏ってしまう場合や飽きてしまうこともあります。
そうならないように、複数の野菜をローテーションするように色んな種類をあげてください。
また、あげているうちに食べ具合から、うさぎの好物が分かるようにもなります。
野菜を常温に戻してからあげましょう。
冷蔵庫で冷やしていて野菜をあげることもあると思います。
そこでひと手間罹ってしまいますが、常温に戻してからあげるようにしましょう。
うさぎは日頃から冷えたものを食べることがありません。
慣れていないので常温に戻してから与えるようにしましょう。
しっかり野菜を洗いましょう。
土や農薬が付いている可能性があります。
人間は少量でしたら農薬が付いていても大丈夫ですが、うさぎは大丈夫ではありません。
少しの量で体調を壊してしまうこともありますか、しっかり洗ってからあげるようにしてください。
うさぎのおやつと果物について
おやつや果物の役割は?
おやつや果物の役割は、うさぎにとってのご褒美です。
うさぎが病院を頑張ったときや、スキンシップを取りたいときにあげると効果的です。
量はスプーン1杯程度の少量にしてあげてください。
おやつと果物の効果は?
パパイヤ・パイナップル・青マンゴーに含まれている成分が、タンパク質を分解してくれる力があるといわれています。
しかし、実際はそんなに効果が分かるものではありません。
同じように乳酸菌のタブレットも効果が、そんなにあるわけではなく体質によっては逆に体調が悪くなることもあるみたいです。
獣医さんに相談するようにしましょう。
食べさせてはいけない食べ物について
食パンとクッキー
食パンとクッキーには、ペレットの見出しでご紹介しました「グルテン」が含まれています。
粘り気のある成分ですから、胃腸の調子を壊し腸内菌のバランスを崩してしまうので食べさせてはいけません。
チョコレート
チョコレートには「カフェイン」と「テオブロミン」が含まれているので、うさぎの体には有害な物質です。
チョコレートはうさぎだけでなく、犬などの生き物にとっても中毒になるため危険な食べ物です。
もし口に入ってしまったら、必ず動物病院に連れていきましょう。
まとめ
- うさぎの餌選び方によって健康や体型に影響を与えるので重要です。
- 牧草は歯を整えて、胃腸の活動も活発にしてくれます。
- ペレットは量を守って、グルテンが少ないものを選んであげましょう。
- 野菜は1種類だけでなく、複数の種類をあげてください。
- おやつや果物はご褒美で少量をあげましょう。
- 食パンやチョコレートは、口に入らないように注意しましょう。
うさぎの餌選びが重要なことを、理解していただけましたでしょうか?
うさぎの健康面を考えて、餌選びをしてあげましょう。
特に食べさせてはいけない食べ物が、口に入らないように置き場所に気をつけてください。
健康管理をすることができるのは、飼い主の方だけです。
少しでも長くうさぎと暮らせるように、参考にしていただけたら嬉しいです。