モルモットをこれから飼い始める方も、既に飼っていらっしゃる方も。
飼育する上で必要になってくるものは数多くあります。
一つ一つ何を選べばいいのか特に最初は分からなくて後から失敗した・・・、何て事もありますよね。
今回はその中でも種類が豊富な床材について人気なものから便利なものなど幅広く、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
Contents
そもそも床材は必要?
床材を使用しない方ももちろん居られますし、絶対に使うべき、という訳ではありません。
しかしケージや環境に合わせ用いる事で普段の掃除が格段に楽になったり、使っているケージの種類によっては怪我の防止になるなど非常に優れているものが多くあります。
では必要になるケースはどんな場合でしょうか?
当然、完璧なものなどありませんから、どんな製品だってメリットとデメリットがあります。
以下、環境に合わせて用いると便利な床材のメリット・デメリットを見ていきましょう。
床材の用途とメリット・デメリット
ウサギ用のケージ
先ず多くの方が使っているウサギ用のケージです。
床面が細かい格子状になっているものが多く、排泄物がそのまま下の受け皿に落ちるため、ケージを開閉しなくとも簡単に掃除することが出来ます。
しかしモルモットに用いる場合、特に幼少期の頃は手足や指を挟んでしまう危険性が非常に高いので注意が必要です。
このタイプのケージであれば、新聞紙や牧草、フリースを床材として使用する事でケージのデメリットを補うことが出来ます。
ハムスターやモルモット用のケージ
通常ハムスターやモルモット用として販売されている、半分から上が格子状、半分から下が目隠しになっているタイプのケージです。
このタイプは掃除がし辛く、ウサギ用のケージに比べると通気性も悪いためこまめに掃除をしなければ直ぐに菌が繁殖してしまうデメリットを持っています。
このようなケージには猫砂やウッドチップ、新聞紙などが有効で汚れた部分をサッと取り除くことが可能となります。
つまり理想の床材と呼べるのは単体での用途ではなく、今現在使用されているケージや環境に合わせて選ぶ必要があるんです。
どんな床材があるの?
一般的に使われている床材について代表的なものをまとめてみました。
- フリース
- トイレシート
- すのこ
- チップ
- 新聞紙
- 猫砂
- 牧草
この7種類が良く使われている代表的なものであり、それぞれがメリット・デメリットを持っていますので一つずつ見ていきましょう。
①フリース
洋服でお馴染みの生地の事です。
生地が柔らかく、冬場は特にモルモットの足元を温かくしてあげられますし、デザインが豊富なためケージ内に彩を添えられるでしょう。
フンは簡単に払う事で取り除けますが、尿に関しては不衛生になりやすいため、トイレを覚えていない子は定期的に洗濯する必要があります。
牧草などは逆にくっついてしまい取り除きづらいのも難点ですね。
しかしフリースであれば幅広くケージを問わず使用する事が出来るでしょう。
②トイレシート
ペット用のトイレシートです。
フンはもちろんの事、床面に穴が開いてない多くのケージで不衛生になりやすい尿を吸収してくれます。
掃除するときもシートの端を持ってまるめて捨ててしまえばいいので簡単。
余程の量で無い限り染みたりしませんので、床面はサッと拭く程度で大丈夫です。
しかし多くのモルモットは習性から噛んで誤飲してしまう可能性があるので、使ってみて細かく噛み始めたら使用は控えた方が良いでしょう。
③すのこ
様々な材質も多く販売されていますが、今回は一般的な木製の場合で見ていきましょう。
ケージ下部が目隠しになっているタイプであっても、すのこを使えばウサギ用のケージのように糞尿を下に落とし極力、足で踏んだりしないよう区別する事が出来ます。
何でも齧ってしまう習性を考えても、ペット用品として販売されているすのこであれば適度な硬さで齧り木にもなり、便利で歯にも健康的です。
しかし当然、木製ですから一定期間使用していると尿が染みてしまい、洗う事は材質上出来ません。
何より糞尿をすのこより下に落として、区分しようにも木の横幅が広く部分的にしか役割を果たせません。
④チップ
こちらも様々な材質の物が売られています。
ウッドチップも多様な木の材質から選ぶことが出来ますし、消臭効果が最も高いです。
掃除も汚れた部分をサッと捨てるだけでいいので、部分的な掃除がしやすく非常に便利。
しかし材質によって目の細かいタイプは誤飲しやすいのが難点であるのと、モルモットもそうですが人間に対しても選ぶ材質によって鼻水などアレルギー症状を起こしやすい床材でもあります。
⑤新聞紙
新聞紙は家庭で読み終えたものでも、もちろん大丈夫ですが、大きいペットショップでは床材用に細かく裁断されたものが販売されています。
裁断する事で非常に高い吸収力を発揮し、こちらも汚れた部分だけ捨ててしまえばいいので掃除が非常に楽になると言えるでしょう。
実は保温性にも優れていて冬場は潜ると温かく重宝します。
新聞紙はチップやトイレシートに比べ、裁断されていれば誤飲する可能性も低くなりますが、一番のデメリットとして見た目の問題があります。
女性の一人暮らしなど最近では床材にフリースを用いたりと、オシャレや写真映えも重要な位置付けとなっているため見た目が良くないというデメリットは非常に大きいのです。
⑥猫砂
猫砂を床材に用いる場合、ケージ内の掃除はかなり楽になります。
安定の吸水力に加え、フンもケージの表面にくっ付いたりしないので綺麗で衛生的な状態を保ちやすいと言えるでしょう。
しかしケージ内が綺麗な分、駆けまわったりモルモットが動く度にケージの外へ砂が飛び散る事が多いので、ケージの外の掃除が増えるというデメリットがあります。
しかしハムスターもそうですが、ネズミ属は野生の本能から砂に転がったりして身体の臭いを消そうとする習性を持っているので、可愛い一面が観れるかもしれません。
⑦牧草
最後は牧草です。
と言っても一番メリットを発揮するにはやはりチモシーでしょう、
筆者のおすすめでもあります。
床材としてケージに敷けば温かく、モルモットも上機嫌になります。
食べて良し、寝て良し、と良い事も多いですが当然、食べる事が前提ですので掃除を怠り尿を吸った不衛生なチモシーを食べてしまえば病気になりかねないので掃除は欠かせません。
ウサギ用のケージであれば、尿を吸い重たくなったものは自然と下に落ちるので、メリットを多く感じられるでしょう。
しかし同時にウサギ用のケージだと新しいチモシーも下に落ちてしまい、もったいない事もデメリットと言えるでしょう。
まとめ
様々な床材について見てきましたが、どれも一長一短。
床材だけを見て選ぶのはなかなか難しく、現在使用しているケージや住んでいる環境に合わせて選ぶ必要があります。
モルモットがより良く過ごせる、モルモットに寄り添った観点から選ぶことで初めて理想の床材と呼ぶに足り得るのです。
掃除のしやすさなど飼育者側のメリットに加え、愛するモルにとってどうなのかを考えながら選ぶことで、理想のモルライフに役立てて下さいね。