モルモット

モルモットのトイレのしつけや爪切りの注意点

とても愛らしいモルモット。

一般的にも飼いやすいと言われる彼らですが同時に「モルモットはトイレを覚えない」とも言われています。

果たしてモルモットにトイレを覚えさせることは出来ないのでしょうか? 

加えて犬や猫のようにモルモットにも爪切りは必要なのか?

などなど今回はモルモットと暮らす上で欠かせない、覚えてくれたら掃除が楽になるトイレやしつけ、爪切りについてまとめました!

モルモットにしつけは必要?

先ずモルモットに対しての「しつけ」ですが該当するものとしたら「噛み癖」くらいでしょうか。

しつけという言い回しはモルモットに対して適さない気がします。

噛み癖は他の記事にて詳しくまとめましたが、モルモットからのメッセージである事が殆ど。

彼らを正すのではなく、不満やストレスを感じる原因を見つけて是正する事で噛まなくなります。

他によく言われるのが「慣れさせる事」と「トイレを覚えさせる事」でしょう。
慣れさせる事については時間をかけてゆっくり環境や飼育者が安心出来る場所、存在であると感じさせてあげる事で徐々に警戒を解き慣れてくれます。

しかしトイレについては個体によっても大きく違い、正直言って運頼みな要素が強いです。

どうやってトイレを教えるの?

モルモットに対してトイレを「教える」のは非常に難しく、前述の通り運頼みな要素が強いです。

でも、だからと言って覚えない訳ではなく、覚える子は意外と直ぐに覚えてくれるので飼い始めたら先ずは挑戦してみましょう。

筆者は今までに500匹以上のモルモットを保護、飼育してまいりましたが、トイレを覚えてくれた個体は約2割程でした。

トイレを覚えやすい個体の大きな特徴はケージの隅でのみ排泄している子です。

これはマーキングの習性を利用したもので、多頭飼いのケージ内では他の子の臭いを上書きしようとするため特に有効です。

モルモットを飼育する上で一般的にもトイレを覚えない動物として認知されているため、モルモット用のトイレなどは販売されていません。

そのため、大抵ウサギ用のトイレを代用します。

覚えが早い子は普段、排泄しているケージの隅に排泄物の臭いを付けたウサギ用トイレを置くだけで簡単にしてくれるようになります。

しかし、常に歩きながらしたり、場所を特定せずに排泄している子に関しては非常に困難であると思ってください。

多頭飼いの環境下で既にトイレを覚えている子が居てくれていると、まるで真似をするようにして突然トイレを使い始める子も居るようです。

もしかしたらキュイキュイとトイレについて教えてくれているのかも知れませんね。

上手な爪の切り方は?

トイレなどと同じく悩まれている方が多いのが「爪切り」です。

本来、野生下であれば野を駆けまわったりする事で爪が削られていきますから、爪切りは必要ありません。

しかし、飼育下においては殆どの子が動かず、じっとしているため爪を切ってあげないとケージから出した際に絨毯に引っ掛かったり伸びた長い爪で怪我をしてしまう可能性があります。

ではどのようにして爪を切ったら良いのでしょうか。

先ずおやつなどで爪を切る指先から意識を逸らします。

片腕で抱きかかえるようにしながら切りたい指先を持ち、反対の手で爪を切っていきます。

つまりスムーズな爪切りには最低でも二人は必要になって来てしまいますね・・・。

爪切り自体は切りやすい子猫用などがおすすめです。

一人で行う場合、指先を持たれている事を意識し暴れてしまう子が多いので充分に注意が必要です。

トイレや爪切りにおける注意点

トイレのしつけにおける注意点

トイレに関しては「覚えてくれたらラッキー」という程度に留め、覚えないのが当然と思っていた方が無難でしょう。

忍耐強くトイレを覚えるまでトライし続け、数年がかりで覚えてくれた! 

という方も居らっしゃるので一概には言い切れませんが、個体の特徴としてケージの隅など決まった位置で排泄しようとする元々の意識が無ければ非常に困難であると踏まえておいてください。

全く覚えてくれず他の場所で排泄してしまったからと言って声を荒らげたりしては信頼関係を損なうだけでなく、排泄する事を臆してしまい便秘や膀胱炎を引き起こし死んでしまう事もあるんです。

怒鳴ったり、手をあげるなんて事は「しつけ」ではありませんし、モルモットは怒鳴られても犬や猫のように理解する事は出来ません。

モルモットに対してしてあげられることと言えば深く理解し、汲み取り、寄り添う事ですので、教えるのであれば根気強くトライしてみて下さいね。

爪切りにおける注意点

爪切りに関しては出来るだけ二人以上で意識を逸らしながら行うのがコツです。

注意しなければならないのが、根元には血管が通っているため深く切り過ぎないという事です。

一度でも痛い思いをしたら二度と指先を持たせてもくれなくなるでしょうし毎度、爪切りの度に暴れてさらに切り辛くなってしまいます。

万が一、深く切り過ぎて出血してしまったら、直ぐに動物病院へ連れて行ってあげて下さい。

放置すれば感染症など引き起こしてしまう可能性があります。

まとめ

モルモットはトイレを覚えない動物と言われるように「教える」という意味では非常に難しいです。

しかし覚えてくれる子も確かに居ますから、諦めずに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

トイレを覚えてくれたなら「部屋んぽ」などケージから出した時に部屋を汚すことも無くなり、素敵なモルライフをさらに引き立ててくれます。

爪切りは自信が無ければ動物病院でも安価で行ってくれますので、無理に自分でやろうとせず病院の先生にお願いするのも良いと思いますよ。