動物アレルギーと聞くと、犬や猫をイメージしませんか?
実はうさぎアレルギーも存在します。
知名度はまだ低いですが、実際にアレルギーで悩まれている方もいます。
だからこそ、多くの人に知っていただきたいと思い、今回の記事ではうさぎアレルギーについてまとめました。
知識があるとのないのでは大きな違いがあります。
知っていれば前もって予防や対策をすることも可能だからです。
この記事を読むことで、うさぎを飼う前の人は準備することができ、現在飼われている人にはすぐに実践していただける内容になっています。
Contents
うさぎアレルギーは誰にでも起こりえる病気だと知っていましたか?
うさぎアレルギーだけでなく、さまざまな種類のアレルギーは突然発症することがあります。
体の中の免疫が過激に反応してしまい、自分の細胞を攻撃してしまうのが「アレルギー」です。
自分は大丈夫だと思っていても、コップの水が気づかないうちにキャパオーバーになり溢れてしまいます。
うさぎを飼い始める前に判明する場合もあれば、飼い始めて数年してから発症する場合も珍しくありません。
発症すると症状を軽減することはできても、完全に治ることは難しいです。
アレルギーを発症しないためにも、予防をしっかり行っていきましょう。
予防をすることで、一緒に住まわれている家族を守ることにも繋がります。
うさぎを飼われている方の中には、赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭もあります。
子供がアレルギーを発症しないか不安に感じることもあると思います。
そんな不安な気持ちを知識で和らげましょう。
アレルギーを発症した方の中には、アレルギーを緩和する対策を行うことで、うさぎと一緒に住み続けている方もいます。
アレルギーを怖がるだけでなく、正しい知識があれば対応することができることを知っていただきたいです。
うさぎを飼う前にアレルギー検査をしましょう!
うさぎに関するアレルギーには4つ
- うさぎの毛・フケ・唾液が原因で反応してしまう
- うさぎのエサである牧草が原因で反応してしまう
- ハウスダストが原因で反応してしまう
- ダニやカビが原因で反応してしまう
アレルギー反応がないことを確認してから、飼い始めることをおすすめします。
アレルギー検査は、皮膚科かアレルギー科で受けることができます。
具体的な検査内容は、血液検査です。
事前の検査は、アレルギー症状が出ていない状態での検査になりますので医療費は全額自己負担になります。
金額は約5,000円ほどです。
一般的な血液検査では、39種類の項目のアレルギーを検査します。
しかし、その39種類にうさぎのアレルギーなど必要な項目は含まれていません。
そのため、自己申告でうさぎに関わる検査をしてほしいことを伝えましょう。
必ず検査してほしい項目
→ うさぎアレルギー・牧草(イネ科)・ハウスダスト・ダニ・カビの5項目
その他に飼う前にできることは、うさぎに触れる機会を作りましょう。
例えば、知り合いでうさぎを飼われている方がいれば触らせてもらう。
または、うさぎカフェに行って触ってみるのも良いですね。
私は知り合いの方のうさぎを触らせてもらいました。
体に変化の確認もできましたし、うさぎの飼い方について聞くこともできたので、飼う前に準備を整えることができました。
もし、体に異変があれば血液検査をする際に医師に伝えるようにしましょう。
うさぎアレルギーの症状は?
どんなアレルギーであっても、軽度の症状から重度な症状が表れることもあります。
症状に合わせて専門病院や、アレルギー科のある病院に必ず行くようにしてください。早めの対応が肝心です。
軽度の症状
- 目のかゆみ
- 充血
- 鼻水
- くしゃみ
- 咳
- 喘息
- 皮膚のかゆみ
- 体の一部に蕁麻疹
重度の症状
- 息苦しい
- 嘔吐
- めまい
- 全身に蕁麻疹
- アナフィラキシー
少しでも気になる点があったら、病院に相談しに行きましょう。
その際にうさぎを飼っていることを伝えるようにしてくださいね。
うさぎアレルギーの予防と対策は?
予防と対策➀こまめに掃除をする
具体的にどのように掃除をしていいのかご説明していきます。
この掃除方法を実践すれば、アレルゲンを排除したピカピカな部屋になりますよ。
朝早くに掃除をするのがおすすめ!
朝早くに掃除を始めるのは、前日の夜の間にホコリやハウスダストなどのアレルゲンが床に落ちているからです。
人が動くと再び舞い上がってしまいますので、その前に拭き取りましょう。
ここで気をつけていただきたいポイントは、掃除機は使わないことです。
なぜ掃除機はダメなのでしょうか。それは、掃除機を使ってしまうとハウスダストが舞ってしまうからです。
掃除機を使いたくなる気持ちも分かりますが、拭き取り掃除をするようにしましょう。
また、掃除の基本としては上の高い場所から低い場所に向かって掃除をしていきます。
先に低い場所を掃除してしまうと、上の方を掃除したときのホコリが落ちてきてしまうからです。
大きいゴミは端に集めて、最後に掃除機で吸いましょう。
うさぎを飼っている部屋には物を置きすぎないようにしましょう
掃除をするときに物が多いと、掃除が終わるまでに時間がかかりすぎてしまいます。
アレルギー予防と対策ではこまめに掃除することが肝心なので、掃除がしやすいように部屋の環境を整えることも大切です。
曜日ごとに掃除をする場所を決めましょう
部屋全体を毎日掃除するのは大変なので、曜日ごとに掃除場所を決めてコツコツ掃除すると楽ですよ。
ホコリが溜まりやすいのは、本棚やクローゼット、家電製品、照明などの場所があげられます。
お休みの日は朝から部屋全体の掃除から始めましょう。
予防と対策②部屋の換気を行う
部屋にアレルゲンを含んだ空気が充満したままでは、飼い主の方の体に良くありません。
新鮮な空気を循環させることが大切ですので、換気をこまめに行いましょう。
冬場は外気が寒くて開けるのを渋りがちですが、どのような季節であっても思い切って開けるようにしてください。
予防と対策③空気清浄機を使う
空気清浄機はアレルギーの症状を軽減してくれます。
実際に購入しにお店に行っても、種類が多くてどれを買っていいのか迷われる方もいると思います。
そんな方には、「集塵フィルター」が付いている商品を選ぶようしましょう。
なぜ「集塵フィルター」が付いた空気清浄機がおすすめなのでしょうか?
それは、空気中に含まれている微粒子までフィルターが捕まえてくれるので、部屋の中の空気を清潔にしてくれます。
うさぎアレルギーの人だけでなく、ハウスダストのアレルギーを抱えている人にも役立ちます。
反対に気をつけなくてはいけない点を2つご説明します。
定期的にフィルターの掃除と交換を忘れないこと
空気清浄機を稼働させると、だんだんとフィルターに吸収したゴミが溜まるようになります。
そのままにしておくと、溜まりすぎて反対にゴミを散らかす原因になります。掃除機でフィルターのゴミを吸収したり、ある程度使ったら交換したりする必要があります。
加湿器の機能が付いているとカビの発生に注意が必要なこと
加湿器の機能を使っていなくても、フィルターを通しているので手入れが必要です。
手入れをこまめにしないと、カビが発生してしまい菌をばら撒いてしまうことになります。
手入れが大変だと思う方には、加湿器の機能はおすすめできないです。
予防と対策④部屋の空間を分ける
部屋に余裕があるのであれば、うさぎ専用の部屋と寝室を分けるようにしましょう。
なぜなら、寝ている間の人間は無防備な状態なので、うさぎの毛などアレルゲンを吸い込んでしまう可能性があるからです。
寝ている途中で息苦しくなるのは辛いですよね。
そうならないように、対策を考えましたので実践してみてください。
これは、一人暮らしで空間を分けることが難しい方にも試していただけます。
部屋んぽするときは、ペットサークルで行動範囲を限定しましょう
ペットサークル無しで、部屋中を散歩させるのはおすすめできません。
なぜなら、うさぎの毛が部屋中に舞ってしまうからです。
また、ベッドにうさぎがのってしまうと毛が付いていることを知らずに寝てしまうかもしれません。
それは危険なことです!
行動範囲を限定すれば、散歩が終わったあとの掃除も簡単になります。
飼い主の方への負担も減り、安心して寝ることもできますよ。
ペットサークルは、ワイヤーフェンスよりもメッシュサークルを試してみてください
ペットサークルと聞くと、ワイヤーネットを使って商品が多く、百均の商品を使って作ることもできてしまいます。
しかし、ワイヤーネットだと隙間が大きくて毛が通り抜けてしまいます。
そこで候補として考えていただきたいのが、メッシュサークルです。
メッシュサークルのポイントは、洗える点と隙間が狭い点です。
部屋中に毛が舞うことがなく、洗うこともできるので定期的に洗ってあげると清潔さを保てます。
反対にデメリットは、耐久性がワイヤーネットと比較すると弱い点です。
寝る前にケージにカバーを付けましょう
うさぎは夕方と朝方の天敵が少ない時間帯に動きが活発になる生き物です。
そのため、飼い主さんが寝ている間に、走り回ることもあります。
走り回るとケージの中の毛が飛び散ってしまうので、ケージにカバーを付けて寝るようにしてください。
カバーを付けることで得られる効果は、あと2つあります。
その2つは、防音対策と防寒対策です。
特に防寒対策としては、暖かい空気を逃がさないようにしてくれるので持っていると役立ちます。
メッシュサークルと同じく、カバーも定期的に洗いましょう。
うさぎに触る時と、寝る時の服装は着替えるようにしましょう
うさぎを触るときに着る服を決めちゃいましょう。
専用の服を作ることで、毛を付けたまま飼い主さんが部屋中を歩かないように予防にもなります。
毛を付けたままベッドに入ってしまうのが、1番良くありません。
少し面倒に感じるかもしれませんが、この切り替えが予防と対策に大切です。
予防と対策⑤マスク・手袋・ゴーグルを使う
毎日のケージの掃除をするときに、この3つの道具は必需品です。
マスクはアレルゲンを吸い込まないようにし、手袋は素手で触らないように、ゴーグルはアレルゲンが目に入らないように守ってくれます。
マスクはコロナの影響で値段が高くなっていますので、手作りマスクを洗って繰り返し使いましょう。
手袋は使い捨ての物にして、ゴーグルは手入れのしやすいものを購入すると長く使えますね。
牧草にアレルギーがある方には、牧草を補充する際にも装着することをおすすめします。
同じように飼い主の方をアレルゲンから防いでくれるので助かりますよ。
予防と対策⑥病院で症状を抑える薬をもらって飲む
病院で診察を受けて症状を抑える薬をもらいましょう。
市販薬を飲むのも方法ではありますが、一度は病院で相談してみてください。
アレルギーの薬にも種類があり効き目も変わってきますので、専門の先生に相談して合う薬を探してもらった方が良いと思います。
うさぎのアレルギーで死亡した人はいませんが、症状によっては苦しい状態に陥ることもあります。
少しでも早く緩和されるように具体的な症状を医師に説明しましょう。
まとめ
- アレルギーは誰にでも起きる可能性があるからこそ、予防や対策の知識を知っておきましょう。
- うさぎを飼う前にアレルギー検査を5項目受けましょう。
- アレルギーの症状には、軽度から重度まであります。
- うさぎのアレルギー予防と対策を6つご紹介しました。
記事を読んでいただいて他人事ではなく、自分にも起こりえることだと分かっていただけたと思います。
予防と対策を知って実践していただければ、アレルギーの症状によってはうさぎと一緒に暮らし続けることもできます。
うさぎと暮らし続けるために何ができるか考えて生活していきましょう。